1998年に設立、2007年にAmazonに買収されたカメラレビューサイト「DPReview」が2023年4月10日以降の更新を行わないことを発表しました。2023年1月以降、Amazonは1万8000人以上の解雇を行っており、今回のDPReviewの閉鎖はその一環とみられています。

DPReview.com to close: Digital Photography Review

https://www.dpreview.com/news/5901145460/dpreview-com-to-close



Amazon kills DPReview, the best camera review site on the web | TechCrunch

https://techcrunch.com/2023/03/21/amazon-kills-dpreview-the-best-camera-review-site-on-the-web/

Amazon layoffs will shut down camera review site DPReview.com after 25 years | Ars Technica

https://arstechnica.com/information-technology/2023/03/amazon-layoffs-will-shut-down-camera-review-site-dpreview-com-after-25-years/

1998年にイギリスで生まれ、2007年にAmazonに買収後、2010年からは本拠をアメリカに移して通算25年にわたり運営されてきたカメラレビューサイト・DPReviewが全編集スタッフを解雇し、2023年4月10日で更新を停止することを発表しました。

Amazonは2023年1月に1万8000人以上の従業員の解雇を行うことを発表しており、2023年3月には追加でさらに9000人以上の解雇を行うことを明らかにしています。今回のDPReviewの閉鎖はこの従業員削減の一環とみられています。

Amazonが史上最多の1万8000人以上の解雇を開始、主に小売部門と人事部門に影響 - GIGAZINE



元編集スタッフのギャノン・バーゲット氏は「スタッフの解雇に関するAmazonの決定は2023年1月に決定され、その際に私は解雇されました」と述べています。





ニュースメディア・Ars Technicaは「カメラのレンズやボディの中古市場は現代でもかなり活発で、DPReviewが完全に閉鎖されてしまった場合、古い製品のレビューを確認しようとするユーザーにとって大きな打撃となるでしょう」と述べています。

DPReviewの閉鎖はHacker Newsでも話題になっており、「カメラに関する何かを購入したい場合、私は最初にDPReviewの記事を読みます」という書き込みが残されています。一方でこの書き込みに対し「2010年にピークに達したデジタル一眼レフカメラの販売台数は、スマートフォンの発展によって急速に減少しています。私もデジタル一眼レフブームの最盛期には毎日サイトを訪れていましたが、最後にアクセスしたのはいつだか思い出せません」と返し、カメラ市場の衰退を振り返るユーザーもいます。



DPReviewは2023年4月10日まで更新が続き、4月10日以降は一定期間読み取り専用モードでの閲覧が可能です。また、ユーザーがDPReviewにアップロードした画像やテキストは2023年4月6日までダウンロードのリクエストを行うことが可能です。

なお、2023年4月10日以降のDPReviewのコンテンツに関しては未定で、バーゲット氏は「Amazonはまだサイトのアーカイブに関する計画を立てていません。DPReviewのような有益なサイトがアーカイブを残すことなく永久に閉鎖されてしまうことは非常に残念です」と述べています。