海自向け最新潜水艦「はくげい」就役 リチウムイオン電池搭載で高性能! 川崎重工・神戸
女性用寝室も用意されています。
ディーゼル推進潜水艦としては世界最大級
防衛省は2023年3月20日(月)、川崎重工神戸工場(神戸市中央区)において、潜水艦「はくげい」の引渡式および自衛艦旗授与式を実施しました。
「はくげい」は、たいげい型潜水艦の2番艦にあたり、乗員数は約70名、船体サイズは全長84.0m、幅9.1m、深さ10.4m、基準排水量は3000トンです。起工は2019年1月25日で、進水・命名式は2021年10月14日に実施されています。
引渡式で「はくげい」の艦尾に掲げられた自衛艦旗(画像:川崎重工)。
たいげい型潜水艦は、ディーゼル推進の通常動力型潜水艦としては世界最大級であり、なおかつ建造時から女性自衛官の勤務を想定して相応の設備を有しているのが特徴です。
前型のそうりゅう型潜水艦と比べると、サイズ的には基準排水量で50から100トンほど増え、深さが0.1m大きくなった程度ですが、探知能力はそうりゅう型潜水艦と比較して大幅に向上しているほか、静粛性も増しています。また主機関には、そうりゅう型11番艦「おうりゅう」から採用されるようになった、ディーゼルエンジンとリチウムイオン電池を組み合わせたディーゼル電気推進が採用されています。
ちなみに「はくげい」は漢字では「白鯨」と書き、白いマッコウクジラを意味するとのこと。この名称を海上自衛隊で用いるのは初めてです。
なお、「はくげい」の配備先は、広島県呉市にある海上自衛隊呉基地の第1潜水隊群です。