山口〜防府のボトルネック解消「台道拡幅」 20年の沈黙経ていよいよ都市計画手続きへ
山口の2号屈指の「狭くて混む」箇所がいよいよ拡幅です。
数少ない国道2号の2車線区間
混雑する国道2号の台道地区(画像:国土交通省)。
国土交通省 山口河川国道事務所は2023年3月13日(月)、山口県内の国道2号で計画されている4車線拡幅事業「台道拡幅」について、残る2.8kmの区間の都市計画素案をまとめたと発表しました。
県内の国道2号は小郡道路をはじめ、防府バイパス、周南バイパス、下松バイパスなど、大部分が高規格化あるいは4車線化しています。そのなかで、山口市と防府市にまたがる区間の事業「台道拡幅」は2006年までに4.1kmが4車線完成したものの、残る区間の台道〜鋳銭司(すぜんじ)間は1998年に事業休止して以来進展がなく、2車線で狭いままでした。
周辺部は鋳銭司団地や山口テクノパーク、防府テクノタウンなど工業集積地をかかえながら、この区間のボトルネックによる慢性的な渋滞が課題となっていました。そのなかで、2022年3月に「国道2号防府山口市域道路整備検討会」が開かれたのを契機に、ふたたび整備への機運が高まっていました。
今回、現道拡幅を基本とする概略ルートで決まったことから、国が都市計画素案を完成させました。これをうけ、山口県は都市計画決定を行っていきます。環境アセスメントと合わせて手続き完了すれば、いよいよ事業化となります。