ホンダが「屋根なし軽トラ」後継モデル世界初公開へ 激カワルックの最新「Honda AWV」とはどんなモデル?
屋根なし軽トラの後継モデルはどんな進化を遂げた?
アメリカン・ホンダモーターは、建設業界と作業現場での効率を向上させる「第3世代Honda AWV」の新型モデルを世界初公開します。
これまでの「第2世代Honda AWV」では、ホンダ「アクティトラック」のパーツが流用されその見た目から「屋根なし軽トラ」とも言える存在でしたが「第3世代Honda AWV」では、どのような進化を遂げたのでしょうか。
Honda AWVは、正式名称を「Honda Autonomous Work Vehicle」(ホンダ オートノマス ワーク ビークル)という電動モビリティです。
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ホンダは、米国で自律型作業車両「第2世代Honda AWV」の実証実験を2021年11月からニューメキシコ州にある建設会社 Black&Veatch社の現場でおこなっていました。
これは耐久性に優れた「オフロードサイドバイサイドプラットフォーム」と高度な自律走行技術が組み合わされ、、GPSによる位置情報、レーダーやライダーによる障害物検知機能、その他センサー類を搭載され、これにより高度な自律走行に対応し、作業現場で荷物の運搬などの業務を担います。
第2世代Honda AWVのボディサイズは全長約290cm×全幅約150cm×全高約142cmで、最大積載量は399kg、最大けん引重量は750kg。最小回転半径は3.9mと小回り性能にも優れていました。
荷台はホンダがかつて販売していた軽トラック「アクティトラック」のものを流用していると見られ、テールランプ周りの意匠にアクティトラックらしさが感じられるものの、キャビン部分が撤去され運転席に該当するスペースのない設計となっており、「屋根なし軽トラ」とも言える存在です。
そうしたなかで、ホンダは2023年3月14日から18日までラスベガスで開催される「CONEXPO-CON/AGG 2023で、建設業界や作業現場の効率化を図るための最新世代の試作車となる「第3世代Honda AWV」が世界初公開されます。
第2世代Honda AWVでの実証結果をもとに開発された第3世代Honda AWVのボディサイズは全長3025mm×全幅1300mm×全高2052mmです。
また荷物の積み込みを容易にし、エルゴノミクスを向上させる低床式ベッドとなっている他、荷台のベッドサイズを2パレットに拡大(荷台長2560mm×荷台幅1300mm)とすることで積載量を2000ポンドに拡大しました。
自律走行モードでは最大10マイル(16km/h)となり、バッテリーサイズを大きくすることで最大10時間の長時間駆動が可能に。また車中の車両に対する回避機能の強化を図っています。
さらにLiDARセンサーの使用によりGNSS(全地球測位衛星システム)サービスの弱い場所や利用できない場所でのナビゲーションが改善された他、タブレット端末を利用した簡易プログラミングインターフェースとクラウド連携が出来るようになりました。
第3世代Honda AWVについて、アメリカン・ホンダモーター社のシステムエンジニアリングマネージャー、ジェイソン・バンビューレン氏は次のように述べています。
「ホンダのAWVプラットフォームを進化させ続ける中で、CONEXPOでは潜在的なビジネスパートナーや、作業現場でのフィールドテストに興味を持つ企業と出会いたいと考えています。
HondaAWVは、建設チームをサポートしながら、作業現場の効率と安全性を高める貴重なソリューションになると考えています。
信頼性が高く、安全でクリーンなモビリティ技術を開発してきたホンダの数十年の経験を活かし、労働力不足や環境性能の向上といった問題に対処することを目指します」
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なおホンダは、AWVの製品化を目指しており「製品流通」、「製品サポート/アフターマーケット販売」、「ソフトウェア・アタッチメント開発」といった分野での機能改善やサービス強化に加え、フィールド テストに参加するパートナーを探しているといいます。