栃木県の財政は、どのような状況なのか。一般のサラリーマン世帯「栃木さん」の家計に置き換えて見ていきます。

 栃木さんの家は、県内で平均的とされる年収460万円のサラリーマン世帯です。月給が32万円なのに対し、ひと月の支出は35万5千円と家計は赤字です。このうち、子どもの教育費や病院代などを合わせた生活費は29万7千円です。

 栃木さんはこれに加え借金にあたる公債費、ローンの返済が3万5千円、さらに兄弟にあたる市や町に毎月2万3千円の仕送りをしています。月給だけでは生活できない栃木さんは不足分を補うため、さらにお金を借り入れている上、基金つまり貯金を9千円ずつ切り崩してやりくりをしています。貯金の残高を見ると214万3千円です。一方、ローンの残高は2033万1千円で、今後5年は減っていく見通しではありますが赤字は続きそうです。