福田富一知事(栃木県)は7日、「新型コロナウイルス感染症対策本部」の結果を受けて臨時会見を開き、感染拡大の第8波で県が独自に発出していた「医療危機警報」を終了すると発表しました。

 福田知事は新型コロナの新規感染者数が減少し医療提供体制の危機的状況を脱したとして、「医療危機警報」を7日をもって終了すると発表しました。医療危機警報は医療提供体制の維持に向けて県が独自に定めたもので、1月19日から2月7日までの20日間発令されていました。警報を終了する理由として、入院を受け入れる医療機関の病床使用率が6日時点で43.2%と過去最大だった74.9%を31.7ポイント下回っていることなどが挙げられました。

 一方で、新型コロナとインフルエンザの同時流行の状況を注視する必要などから、県独自の警戒度レベルは引き続き4段階中、上から3番目のレベル2を維持するとしています。

 会見では入院を受け入れる医療機関の病床数を2月21日から404床に縮小することに加え、臨時医療施設は県央の施設を継続し、県央南と安足の2カ所は2月末をもって休止することが発表されました。