宇都宮市の地域資源のひとつ、特産品の大谷石でできたカエル像を使ったユニークなギャラリーが、道の駅うつのみやろまんちっく村にオープンしました。

 このギャラリーは大谷石加工の優れた技術を継承し、魅力を発信していく場を提供しようと、ろまんちっく村の多目的ホールローズハット内の熱帯温室を改装したものです。

 「無事カエル館」と名付けられたギャラリーには、大谷石彫刻家の渡辺哲夫さんと若手技術者が制作したカエルの彫刻が並びます。展示されているのは、アパートで暮らすカエルや教室で授業を受けるカエルのほか、カエルの絵を描いた大谷石の石板などおよそ40点です。ギャラリー内には大谷石のテーブルやイスも設置されていて、道の駅で購入した食べ物や飲み物も楽しめるようになっています。

 また、県内外から車でろまんちっく村を訪れた人に無事に帰ってもらいまた来てもらいたいとの願いを込めて、大型の「無事カエル像」を渡辺さんが新しく製作。大谷石のカエルは高度成長期のマイカーブーム時代に交通事故を起こさず「無事帰る」のごろ合わせで人気になりました。

 総合案内所前などに設置された3体の大型カエル像は1体がおよそ1トンで、栃木ならではのお見送りスポットの新しいシンボルとなりそうです。