生まれ故郷や応援したい自治体に寄付をする「ふるさと納税」の返礼品について、その土地でとれた魚や米などが多く選ばれますが、最近は日用品も人気を集めているといいます。

 ふるさと納税のポータルサイトには、返礼品の人気ランキングに小山市のティッシュペーパーが掲載されています。市では市内製紙会社の坪野谷紙業で製造したティッシュペーパーやトイレットペーパーなどを2019年10月からふるさと納税の返礼品にしました。

 日用品が人気を博している理由について市の担当者は、コロナ禍の巣ごもり需要に加え、物価高による日用品の価格高騰が影響しているとみています。

 坪野谷紙業は2月からティッシュペーパーやトイレットペーパーなどの卸売価格を、約15パーセント値上げしています。

 市への寄付額と寄付件数の内訳では、ティッシュペーパーやトイレットペーパーなどが全体の9割以上を占めています。寄付額についても右肩上がりで、今年度は12月末時点で前年度の約3.5倍にあたる28億9千300万円を超え、急増しているということです。寄付金は、子育て事業や自然環境の保全などに活用されるということで、市の担当者は、返礼品として日用品に注目が集まる現状を地方創生のチャンスととらえています。