新型コロナウイルスの影響で3年間の公演中止を余儀なくされていたポップサーカスが5日、宇都宮市で再開し、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了しました。

 開演1時間前の午前9時半、再開を心待ちにしていた人が列を作りました。用意されたおよそ1200席がほぼ満席となる中、3年ぶりのステージが開幕。ポップサーカスは動物やバイクなどに極力頼らず、世界中から集まったパフォーマーたちによる超人的な技を中心に舞台が構成されています。

 空中ブランコチームのリーダーチリ人のチャトさんは、コロナ禍で妻の実家があるウクライナに足止めされてた時にロシアの侵攻を受け、ポップサーカスを頼って家族で日本に避難。伸び伸びとした演技で観客を沸かせました。

 一方、丹原順菜さんは1人用の空中ブランコのパフォーマーとしてデビューの日を迎えました。休演の3年間で努力を重ね夢の第一歩を笑顔で踏み出しました。

 3年分の思いが詰まった夢の世界に観客は酔いしれ、会場は拍手の嵐。公演は道の駅うつのみやろまんちっく村で4月9日までとなっています。