「車中泊」もできる「オシャ」なSUV!? ホンダ新型「ZR-V」は大人2人も「寝れる!」
実用性とデザイン性の両立にこだわった新型SUV「ZR-V」
ホンダが2023年4月21日に発売予定の新型SUV「ZR-V」が先行公開されました。
スタイリッシュなデザインと走りの良さが魅力のニューモデルですが、一方で「実用性」の高さも兼ね備え「車中泊」も可能だといいます。
新型ZR-Vのボディサイズは、全長4570mm×全幅1840mm×全高1620mm、ホイールベース2655mmです。
【画像】「オシャレ」なのに「広い寝床!?」ホンダ新型SUV「ZR-V」の内装を写真で見る(29枚)
人気の高いコンパクトSUV「ヴェゼル」が全長4330mm×全幅1790mm×全高1590mm、ホイールベース2610mmで、比較すると全体的にひとまわり以上大きなサイズであることがわかります。
新型ZR-Vの開発者は、次のように話します。
「同じSUVでも、ひと回り小さい『ヴェゼル』の荷室は狭いというユーザーの声を受けて、新型ZR-Vは荷室もしっかり使えるようにしました」
四角く機能的にレイアウトされた荷室は、定員乗車時でも9.5型ゴルフバッグが3個収納できる容量を確保。
さらに床下には荷室の上面を隠す「パーセルカバー」(トノカバー)や、小物類の収納ができるアンダーボックスも設け、アンダーボックス含め、荷室容量は395リットルとなっています(数値は2WDのe:HEV車/ホンダ測定値、以下同)。
例えば4人分のキャンプ道具を荷室に載せたうえで、4人が乗車することができる十分なキャパシティを持ちます。
荷室長(シート背もたれとテールゲートまでの距離)は、定員乗車時で890mmです。
後席シートを前倒しすれば、最大1590mmまで床面の長さは拡大します。実車でみると、さらに前席シート後ろにも余裕があることが確認できます。
荷室高は745mmで、荷室の幅はホイールハウス(後輪左右のでっぱり)のある部分で最小1030mm、最大で1415mmもあります。
床面だけでも1590mmの荷室長を誇る新型ZR-Vの広い荷室なら、工夫次第で車中泊もできそうです。
前席シートも最大まで前にスライドさせ、荷室長をさらに拡大することで、身長180cmくらいまでの大人が1名どころか2名の就寝も可能となります。
ただし「寝床」の長さを稼ぐ意味でも、後席と前席の間の床部分を荷物などで埋め、キャンプ用のエアマットなどを敷くなどの工夫は不可欠です。
厚めのマットならちょっとした段差やシート間のすき間なども補正できるので、とくに有効です。
※ ※ ※
開発に際しホンダは、「セダンライクな乗車姿勢」と「心をゆさぶる美しさ」の両立にこだわったといいます。
SUVならではの高い視線からの見晴らしの良さを確保したうえで、セダン車のようにドライバーと乗員がクルマとの一体感を得られるよう、前後席の着座位置(ヒップポイント)と足の位置(ヒールポイント)の高低差を少なくする工夫を凝らしました。
結果として、効率重視の箱型スタイルをとらずとも頭上空間も十分に確保しつつ、流れるようなプロポーションの良いスタイリングと両立させることができました。
内装についても、水平基調でノイズレスな形状のインパネを配置するなど、ドライバーからのすっきりした視界に配慮しながら、細部の質感にもこだわったことで、デザイン性や快適度もアップしています。
その一方で室内の収納も数多く用意し、機能性も十分に確保しています。
荷室をフラットかつ左右対称にレイアウトしたのもこだわりのひとつです。
荷室サイドに配置された波形のジオシンメトリカルパターンは、左右対称のイメージを高めるとともに、キズを目立ちにくくさせる効果ももたせています。
単に荷室や室内を広く確保しただけでなく、内外装の細部に渡りデザイン性に配慮された新型ZR-Vは、所有する喜びも高まる1台といえそうです。
なおパワートレインは、2リッターe:HEV(ハイブリッド)と、1.5リッターVTECターボの2タイプで、それぞれFF(2WD)に加え4WDが選択できます。
新型ZR-Vの価格(消費税込み)は、1.5リッター直噴ガソリンVTECターボ車が294万9100円から376万8600円まで。スポーツe:HEV車が329万8900円から411万9500円までとなっています。