新型コロナウイルス対策の政府の基本的対処方針で食事中に会話を控える「黙食」の記述がなくなったことを受けて、文部科学省は１１月末に学校の給食について適切な対策をとれば「会話は可能」だとする通知を都道府県の教育委員会などに出しました。通知を受けて県内の学校ではどのような対応を取っているのか話を聞きました。

１２月下旬、那須塩原市の関谷小学校です。５年生のクラスで給食の準備が進められていました。児童たちは手を消毒してから給食を受け取ると、授業と同じように前を向いて静かに食事をしていました。新型コロナウイルスが流行し始めた２０２０年から続いている光景で、この学年の児童たちは３年生のときに「黙食」が始まりました。

政府はコロナ対策の基本的対処方針から「黙食」を求める記述を削除、文部科学省は１１月２９日、座席の配置を工夫したり、適切な換気を行ったりするなどの対策を取れば「会話は可能」と県教育委員会に通知しています。

一方で現在は、コロナの感染拡大第８波が猛威をふるい新規感染者の数が高止まりの状況が続いており、学校全体では話をするときはマスクを着用し小さな声で話すなどマナーを守って食べるように指導しているといいます。

しかし完全な「黙食」だったときよりは、少しずつ教室の雰囲気が明るく和やかになったといいます。