栃木県・福田富一知事は２６日、今年最後の定例記者会見を開き、年末年始に向けた新型コロナウイルスの医療提供体制の強化と自身の今年の漢字を発表しました。

新型コロナ感染拡大の第８波は、県内では新規感染者数と病床使用率ともに今年夏の第７波のピーク時と同じくらいの高い水準で推移し続けています。

医療提供体制への負荷が高まり、さらに医療機関の診療が手薄となる年末年始と重なることから、県は２６日から臨時の医療施設を合わせた確保病床数を７１７床に増やしました。前回、対策本部会議を開いた今月１９日時点より新たに３０床を確保したということです。

また、コロナ患者の入院を受け入れる医療機関や救急医療の負荷を減らすため、県南の臨時医療施設を閉じ、より設備が整った臨時医療施設を２８日から県央地域に新たに開設して対応します。これに加え、年末年始の期間中は専門チームが優先的に治療される人を選別するトリアージを実施するほか、かかりつけ患者ではない発熱患者を診療、検査する医療機関なども増やしました。これらの医療機関と年末年始に対応可能な医療機関は県のホームページで公表しています。

福田知事はコロナ禍が続く一方で、今年は国民体育大会の開催など明るい話題も多かった１年を漢字一文字「演」に表し振り返りました。