宇都宮市は１１月に試験運転中に起きた次世代型路面電車「ＬＲＴ」の脱線事故を受けて、２６日までの３日間、原因究明に向けて事故が発生して以来、現場で初めて走行試験を行いました。

走行試験はＰＱ測定試験と呼ばれるもので、脱線事故の原因を探るため事故が発生して以来、初めて現場で行われました。ＰＱ測定試験はＬＲＴの車体の重みで発生する車輪がレールを押す縦向きの力・Ｐと遠心力などで発生する横向きの力・Ｑを測定し走行時の安全性を評価するものです。

２４日の試験では、事故が発生したカーブを時速７キロから１０キロで上りと下りの両方向に複数回走行し安全性を確認しました。試験に立ち会った宇都宮市職員などはＬＲＴがカーブに差し掛かる度に車体の下をのぞき込み、車輪がレールとどのように接しているのかなどを確かめていました。また、この日は休日だったため走行調査の様子を見学する市民も多く、写真を撮るなどして様子を見守っていました。

２６日は事故現場での測定のほか、直線区間で３０キロのスピードで走行する試運転も行われました。これらの測定結果は今後、有識者の会議で報告され安全性について確認するということです。