ホンダが「新型SUV」の登場控える!? CR-Vより大きな「アヴァンシア」&「UR-V」の新デザイン判明! 中国でお披露目か
新型「アヴァンシア」と新型「UR-V」がマイナーチェンジ間近?
ホンダが新型「アヴァンシア」と新型「UR-V」の発表が控えていることがわかりました。
ホンダのスタイリッシュSUVとなる新型アヴァンシアと新型UR-Vとは、どのようなモデルなのでしょうか。
ホンダの中国専売のSUVとなるアヴァンシアとUR-Vがマイナーチェンジを控えていることがわかりました。
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この情報が判明したのは中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)のサイトです。
工信部は日本でいうところの経済産業省や総務省の業務を扱う機関となり、中国では自動車メーカーが中国国内で製造する新型モデルを正式発表する前に、その情報を工信部に届け出る必要があります。
今回判明したのはホンダの中国専売車「アヴァンシア」と、その姉妹車「UR-V」のマイナーチェンジモデルです。
アヴァンシアという車名といえば日本では1999年から2003年まで販売されていたステーションワゴンを思い浮かべる人もいるかもしれません。
現在、アヴァンシアは中国でミドルサイズSUVとしてその車名が復活、2016年より販売されています。
アヴァンシアは広州汽車との合弁「広汽ホンダ」が、UR-Vは東風汽車との合弁「東風ホンダ」が製造・販売を展開。
トヨタやホンダなど中国に複数の合弁会社を持っている自動車メーカーは、それぞれの会社で別のデザインと車名を与え、同じ車を姉妹車の関係でリリースすることが一般的です。
アヴァンシアとUR-V以外にも、中国市場では「インスパイア/アコード」、「XR-V/ヴェゼル」、「エンヴィクス/クライダー」、「CR-V/ブリーズ」、「シビック /インテグラ」、「ライフ/フィット」、「エリシオン/オデッセイ」、「e:NS1/e:NP1」などを、それぞれ東風ホンダ/広汽ホンダで展開しています。
それぞれのボディサイズは、アヴァンシアが全長4858mm×全幅1942mm×全長1675mm。一方のUR-Vは全長4856mm×全幅1942mm×全高1670mmとなり、日本で販売されていたミドルサイズSUVの「CR-V」よりもひと回り大きなサイズです。
アヴァンシアのエクステリアは、フロントグリルにメッキが多用されて都会的な洗練された印象となっているのは、同社のほかのSUVにも共通して見られるデザインといえるでしょう。
UR-Vのエクステリアは、ブラックのフロントグリルとフライングクロームシルバークロームストリップを組み合わせて、トレンドを表現。
CR-Vのデザインと似ていますがUR-Vのほうがフロントグリルが大きく、より堂々とした表情を見せています。
そして、今回明らかとなった両マイナーチェンジモデルでは、主にデザインの刷新がメインの要素となります。
アヴァンシアとUR-Vともにグリル周りが刷新されていますが、とくにUR-Vではその変化が顕著なものとなっています。
より下部に伸びた大型のグリルは新たな印象を与えるとともに、より強い印象を与えました。
デザイン変更をともなうマイナーチェンジは両者ともにこれで2度目となり、モデル最初期の姿と比較すると、かなりの進化を歩んできたことがわかります。
それに加え、今回から両車とも「ブラック・エディション」と称される特別グレードを用意することも判明。
「ブラック・エディション」はフロントガーニッシュやモール、テールパイプ、アイラインなどのメッキ部分をブラッククロームで仕上げており、よりスポーティーな雰囲気を醸し出しています。
搭載されるエンジンは規制によって改良が加えられた?
また、搭載されるエンジンも改良されています。
中国では現在、世界的な基準となっている欧州主導の「ユーロ6」よりも厳しい「軽型汽車汚染物排放限値及測量方法(中国第六階段)」(日本語訳:小型自動車車排出ガス基準及び計測方法(中国第六段階)、通称:国6)を施行しています。
その「国6」にも「国6a」と「国6b」の2種類が存在し、後者では2023年7月1日より全土で施行となるものの、北京市や上海市、天津市、河北省、広東省などの一部地域では前倒しで有効となっています。
施行されている地域で、規制に適合しないクルマは新車での登録が不可能となります。
今回のマイナーチェンジでは「国6b」規制対応の改良型エンジンを搭載することで、その規制に適合させた形です。
両車ともエンジンは2種類用意しており、それぞれL15CM型1.5リッター直列4気筒i-VTECターボエンジンと、K20C7型2リッター直列4気筒i-VTECターボエンジンとなります。
前者は「240 TURBO」、後者は「370 TURBO」(どちらの名称もトルク数値に由来)と称されるモデルに搭載されています。
正式な発表時期は不明ですが、工信部に登場したということはそう遠くない時期に発表されることとなるでしょう。
両車は2016年に登場したということもあり、近いうちにフルモデルチェンジを予定しているのではないかという噂もありました。
しかし、ここにきて2度目のマイナーチェンジを迎えることになり、どのように中国の消費者から受け入れられるかに注目です。