ジブリパーク徹底レポート!ジブリの世界に入り込めるテーマパーク
「ジブリパーク」ってどんなところ?
緑あふれる「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」内に誕生する、スタジオジブリ作品の世界観を表現した公園施設、それが「ジブリパーク」です。
全5エリアで構成され、映画の主人公になったような気分が味わえちゃいます。園内の森や道を自分の足で歩いて、風を感じながら、秘密を発見する。そんな特別な時間が楽しめる場所となっています。
2022年11月1日(火)、第1期として「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」がオープン!
今回は第1期にオープンした3エリアを一般公開に先駆けて、徹底取材してきました。
青春の丘
まず向かったのは、『耳をすませば』に登場する「地球屋」、『猫の恩返し』に登場する「猫の事務所」、そして『天空の城ラピュタ』や『ハウルの動く城』の世界観を現した「時計塔」の3つから構成される「青春の丘」です。
時計塔
エントランスを入ると目の前に見えてくるのが時計塔。月をかたどったモチーフが空に映えてかわいいですね。
エレベーターのボタンを押す場所にもしっかりと「GHIBLI PARK」の文字が! 乗り込む前からワクワクしちゃいます。
エレベーターをおりて振り返ると時計塔の全貌を見ることができます。下から見上げると高さにびっくり!
よく見るとバケツがぶらさがっていたり、旗が立っていたりと、細かいところに意匠が凝らされていました。
地球屋
次に向かったのは『耳をすませば』に登場する「地球屋」です。
お店には作中そのままの看板や、
天沢聖司くんがつかっていた自転車とアウターも!
店内にはアンティークの家具や機械仕掛けのからくり時計が所狭しと並びます。
お店の中央にはバロンが!
キラキラと反射する目は見る角度によって色合いが微妙に変わり、思わず見入ってしまいます。
お店の奥にはキッチンも。
キッチンの棚をよく見ると愛知県民にはおなじみのご当地インスタント麺「キリンラーメン」が!小ネタに思わずにやりとしてしまいます。
階段を下っていくと1階にはバイオリン制作の工房があります。
小さな道具にも聖司くんの名前がしっかり入っています。
聖司くんと月島雫ちゃんが、カントリーロードを奏でた名シーンに登場する楽器たちももちろんありました!
2階のショップでは絵葉書も販売しており、地球屋の隣のポストから実際に出すことができます。
ここから出した絵葉書には特別なスタンプも押してくれるそうです。ぜひ行った際は葉書を出してみてくださいね。
猫の事務所
「地球屋」の向かいにあるのが『猫の恩返し』に登場する「猫の事務所」です。猫サイズの建物は、大人の男性の身長よりも低いくらい!
窓の外から中をのぞくと、バロンやムタがくつろぐ姿を見ることができます。
ロータリー広場
「地球屋」と「猫の事務所」の前にはロータリーが。こちらにはバス停や、電話ボックス、郵便ポスト、掲示板など、映画の世界観に合わせたスポットが点在しています。
発車時刻は夜中の毎時22(ニャンニャン)分!
絵葉書を出す際はこちらのポストから!
ジブリの大倉庫
青春の丘を出て、時計塔を背にまっすぐ進んでいくと、白い大きな建物がみえてきます。
左右対称の大きな建物は手前がスケート場、そして奥が「ジブリの大倉庫」です。
入口にもステンドグラスがあしらわれていて、ジブリらしい温かさとゴージャスさが感じられます。
しっかりと検温・手の消毒をして、いざ入場!
進むと、「いらっしゃいませ」の看板も。
こちらの階段を降りるとインフォメーションカウンターがあるので、わからないことがあればこちらに聞きに行きましょう。
中央階段
階段を下りて左に進むと、タイルが美しい大階段が見えてきます。
上部には飛行船が飛んでいるのですが、こちらは時折、上下に動くんです!プロペラや、船の下の羽が動く様子は必見ですよ。
カラフルなタイルの中にはジブリ作品でおなじみのキャラクターたちが隠れています。
『風の谷のナウシカ』で重要な役割をもつ「王蟲(オウム)」や、特徴的な鳴き声を出す「ヘビケラ」など。
まっくろくろすけはこちらのエリア内に3匹隠れているそうです。
編集部員も「まっくろくろすけでておいでー!」と心の中で叫びながら真剣に探したのですが、2匹しか見つけられませんでした…。行った際はぜひサツキやメイになった気分で探してみてくださいね。
『となりのトトロ』でおなじみのネコバスも緑色のタイルの中に隠れていました。
ネコバスの近くにはカエルやヤモリなども隠れていましたよ。
『となりのトトロ』のエンディングテーマ曲「さんぽ」の映像に出てくる生きものたちにそっくりですね。
家族やお友達同士で見つけ合うのも楽しそう!
床下の家と小人の庭
『借りぐらしのアリエッティ』に登場するアリエッティのおうちや庭を再現したエリアは、フォトスポットがたくさん!
カラフルなお部屋はよく見るとお花や虫の羽が、飾られています。映画のシーンがそのまま再現されたお部屋はファンなら大興奮間違いなしです!
灰皿を利用したお風呂はきらきらと光って素敵!
しその花やミルクポットなどもアリエッティ目線だとこんなに大きいんですね。
「小人の庭」では自分が小人になったような写真を撮ることができます。
おすすめの撮影ポイントは階段の上。庭の植物がさらに大きく見えますよ。
哲学研究会
「床下の家と小人の庭」を抜けるとすぐ左手に見えるのが『コクリコ坂から』に登場する「カルチェラタン」の一角にある「哲学研究会」です。
さまざまな書物やノートがぎっしり。学生たちの熱量を感じることができます。
壁には手書きでかかれた手紙もありました。じっくり読み込むと面白い発見があるかも…!?
南街
『千と千尋の神隠し』のワンシーンのようなレトロな街並みを楽しむことができる「南街」は昔懐かしい赤ちょうちんや、ベンチ、チラシなど、一つ一つをじっくり読みこみたくなるスポットです。
街の中には模型屋さんや本屋さん、駄菓子屋さんなどがあり、実際に買うことができます。 駄菓子屋さんには愛知発の駄菓子も!子どもはもちろん、大人も懐かしくてついつい買ってしまいそう…。
ベンチの中には愛知県民にはおなじみの「カブトビール」の文字が入ったものもありました。
レトロなチラシと一緒に写真を撮ってもかわいい!記念写真をたくさんとりたくなるフォトスポットです。
にせの館長室
2階には『千と千尋の神隠し』の湯婆婆がいる「にせの館長室」があります。 おおきな「油」の旗が目印です。
中では湯婆婆が契約書にサイン中。ぎょろりとした目が特徴の頭(かしら)もいました。
契約書の中には『千と千尋の神隠し』のヒロイン、千尋のものもありました。
更によーく探してみるとなんとジブリパークのある「愛知県長久手市」との契約書も…!
いったいどんな契約をしたのか気になりますね。
契約書は一つ一つ違う名前が入っていたので、じっくり見てみるのも楽しいですよ。
そしてこちらは外観にも映画で出てきたさまざまなモチーフがありました。
ハクのつかっていた式紙がたくさん!
館長室のとなりの柱にはハクもいます。
窓の外から中を色々見ていたら、湯バードと目が合ってびっくり!まるで映画の中の千尋になった気分でした。
映像展示室オリヲン座
大倉庫の中にはミニシアター、「オリヲン座」があります。
上映する映画は期間ごとに変わるそうです。
傾斜があるので、ちびっこでも見やすい席になっていました。
ついつい見逃しそうなシアターの入口の上には全長10mの絵画が。
『天空の城ラピュタ』の飛行船や、『風の谷のナウシカ』の船、『ゲド戦記』の竜など、見覚えのあるイラストが描かれていました。
シアターの扉は閉まると『風の谷のナウシカ』の巨神兵が現れます。
子どもの街
スタジオジブリがある、東京・小金井市周辺のちょっと昔の街並みや乗り物を再現した「子どもの街」。こちらは子どもたちのための遊び場で、建物のサイズも子ども仕様になっています。
『となりのトトロ』の冒頭シーンで、引越しをしていた車もありました!
バスの下をよく見るとたくさんのまっくろくろすけが!
ネコバスルーム
「子どもの街」の向かいにある「ネコバスルーム」は、『となりのトトロ』の世界を表現した子ども向けの遊び場です。この部屋にしかいないネコバスに乗ることができるのは小学生以下の子どものみですが、パッチワーク風のデザインのネコバスは外から眺めるだけでもかわいいです!
中には子どもサイズのサツキとメイの家もあるほか、大きな木の中にトトロが眠っています。
ジブリのなりきり名場面展
中央階段すぐ横にはジブリ映画のワンシーンを再現した写真を撮ることができる「ジブリのなりきり名場面展」があります。
入ってすぐにあるのは『千と千尋の神隠し』で、千尋が銭婆の元に行く場面で登場する電車のシーン。カオナシの隣に座って撮るのがおすすめです。
車窓の景色は少しずつ変わっていくので、千尋になった気分で外を眺めてみてはいかがでしょう?
『天空の城ラピュタ』では、シータが空から降ってくるシーンを再現。
パズーになりきって、シータをキャッチ!
『もののけ姫』ではサンとアシタカがデイダラボッチにシシ神の首を返すシーンを再現。 こちらは光や音楽の演出もあり、本当に映画の中に入り込んだ気分になれました!
シシ神の首は毛が少し濡れているような質感も完璧に再現されていたので、ぜひ近くで見てみてくださいね。
企画展:「食べるを描く。」増補改訂版
三鷹の森ジブリ美術館で2017〜2018年に開かれた企画展「食べるを描く。」の増補改訂版が開催中!ジブリ作品の食べ物はなぜおいしそうなのかをさまざまな視点から紐解く展示になっていました。
ずらりと並ぶジブリ作品に登場する食べ物。
『魔女の宅急便』に登場するニシンとカボチャのつつみ焼きは、魚の形にかたどられたパイ生地がかわいい!
『千と千尋の神隠し』で千尋の両親が山盛りの料理を食べていたお店も再現!
『となりのトトロ』でサツキが作っていたお弁当も並んでいます。
ジブリがいっぱい展
世界中から集めたジブリ作品のポスターや映像、音楽パッケージ、書籍などが一堂に展示される「ジブリがいっぱい展」にはスタジオジブリの打ち合わせスペースを再現した「トトロ・バー」も。
その先には大きなネコバスが。ふわふわの車内にはいってサツキとメイの気分を満喫しましょう。
公開倉庫
「ジブリの大倉庫」は実際の倉庫としても活用されている建物。こちらの公開倉庫では過去の企画展やコラボなどで制作された貴重な造形物が所狭しと保管されています。
奥にぽつんといる石像は雰囲気バツグンです。
天空の庭
『天空の城ラピュタ』で登場する庭園と高さ4mのロボット兵がたたずむ「天空の庭」の壁には古い紋章が。
不思議と静かに佇んでみたくなる空間です。
壁の中には木に飲み込まれたロボット兵の姿もあり、本当にラピュタの廃墟に迷い込んだような気分になりました。
カフェ 大陸横断飛行
「ジブリの大倉庫」を歩き回って疲れたら、併設の「カフェ 大陸横断飛行」で一休み。
長距離飛行のパイロットが操縦しながら食べられるメニュー、としてサンドイッチやピザなどを提供しています。
ショーケースのなかにはおいしそうなサンドイッチがずらりと並びます。
愛知県らしい「味噌カツ」や「あんバター」などのサンドイッチもありました。
サンドイッチには宮崎駿監督が描いたオリジナルイラストの旗がたっています。(※絵柄はランダムです)
記念に持って帰りたい!という方はプラスチックバッグなどの持参がおすすめです。
店内には至る所にフライトをモチーフにした意匠がちりばめられています。
長机にはフライトの記録らしきものも!
明るい店内は家族連れでもゆったり座れるボックス席もありました。
ミルクスタンド シベリ・あん
こちらは『風立ちぬ』で登場したシベリアが食べられる「ミルクスタンド シベリ・あん」。
愛知県産の常滑牛乳もジブリパークオリジナルデザインの瓶になっていてキュート!
カステラであんこを挟んだシベリアは、つぶあんとこしあんの2種類ありました。羊羹のような食感のあんこは優しい甘さで牛乳との相性抜群!歩き回って疲れた体に染み渡るおいしさです。
ジブリの大倉庫ショップ 冒険飛行団
ジブリパーク限定グッズが多数揃う「ジブリの大倉庫ショップ 冒険飛行団」。
オリジナルグッズの中から編集部がリアルバイしたグッズをご紹介します。
ふろおけとタオル、そして「千と千尋の神隠し」のオオトリさまの形の水鉄砲がセットになったこちらはタオルの柄がオオトリ様、川の主、カオナシの3種類。
かわいすぎて思わず手に取ってしまいました!
ネコバスルームにいたネコバスがマスコットに!パッチワーク風のデザインがかわいすぎます。
ジブリパークオリジナルデザインのボックスに入ったラングドシャはばらまきおみやげにぴったり!ヘーゼルナッツクリームが濃厚でとてもおいしかったです。
『千と千尋の神隠し』のススワタリがデザインされた金平糖も可愛い!
作品と絡めたグッズがたくさんあって、見ているだけでも楽しくなるおみやげがたくさんありました。
どんどこ森
『となりのトトロ』の「サツキとメイ家」を中心に昭和の景観をイメージした「どんどこ森」は、どこか懐かしさを感じるエリア。
「どんどこ」とは劇中でサツキとメイ、トトロがまいた種の発芽を願って踊る「どんどこ踊り」に由来しているんだそう。
サツキとメイの家
2005年に愛・地球博でパビリオンとして建てられた「サツキとメイの家」はジブリパークでも引き続き公開。当時見たことがある!という方もいるのではないでしょうか?
お父さんの書斎にはたくさんの本が!外と中の両方から見ることができます。
映画のシーンそのままの縁側は実際に座ることもできます。
玄関には子どもサイズの長靴や、「メイ」の名前入りの傘もありました!サツキやメイが本当に住んでいるかのようなリアルさです。
建物の中のタンスや引き出しは実際に開けてみることができます。そっと開けてみると、中にはお父さんとお母さんのものと思われる服が入っていました。
作中で登場した階段もありました。
サツキの勉強机にはしっかり者のサツキらしく、教科書やノートがきれいに並べられています。
引き出しの中にはモールやビーズなど小学生の女の子らしい可愛いアイテムが入っていました。
押し入れの中にはメイのものらしき麦わら帽子が。ジブリおなじみの児童書も置いてありましたよ。
家の中の引き出しなどは基本的に開けてもOKだそう。障子やふすまなど、デリケートな場所が多いので、そっと開け閉めして、おうちの中を楽しんでみてくださいね。
家の外にもみどころはたくさん!家の軒下にはトトロが隠れていそうな場所もありました。
劇中で洗濯ものをしていた井戸や、メイが遊んでいた穴あきバケツも!
井戸は実際に水を出すこともできるので、ぜひ体験してみてくださいね。
どんどこ堂
「サツキとメイの家」の裏山の山頂には「どんどこ堂」があります。
高さ約5mの木製遊具で小学生以下の子どもたちが中に入って遊ぶことができます。
山頂へは2つの行き方があります。
まずは徒歩で行く場合。山の散策路を上って、自然を満喫しながら頂上を目指しましましょう。
体力に自信がない方や、ベビーカー、車いすを利用する場合はこちらのスロープカー「どんどこ号」の利用がおすすめ。レトロな車体がかわいいですね。
どんどこ売店
こちらはどんどこ森の山頂にあるおみやげ屋さんです。
御朱印帳や根付、お守り袋など、オリジナルグッズがたくさんありました!
根付やお守りは思わず全種類欲しくなってしまうかわいさです。
どんどこ処
「どんどこ処」はどんどこ森の入口に位置する休憩所です。
無料エリア内なので、どなたでも気軽に立ち寄ることができますよ。
隣にはお手洗いも併設されています。どんどこ森エリアはこの先にはお手洗いが無いので、ここですませておくと安心です。
ほっと一息つけるラムネや飴のほか、季節に合わせた手ぬぐいなどのグッズを購入することができます。
ジブリパーク最新情報、いかがでしたか?
2022年10月現在、ジブリパークのチケットは日時指定の予約制となっています。先着販売のほか、抽選販売もあるので、詳細は公式サイトをご確認ください。
■ジブリパーク
住所:愛知県長久手市茨ケ廻間乙1533-1 愛・地球博記念公園内
料金:ジブリの大倉庫2000円(土・日曜、祝日は2500円)、青春の丘・どんどこ森は各1000円 ※4歳〜小学生は半額料金
営業時間:10〜17時(土・日曜、祝日、夏休みや冬休みなどの長期休暇期間は9時〜)※入場はエリアごとに日時指定の予約制 休園日:火曜(愛・地球博記念公園に準ずる)※2022年11月1日(火)は営業
駐車場:なし
■愛・地球博記念公園(モリコロパーク) あい・ちきゅうはくきねんこうえん
TEL:0561-64-1130
住所:長久手市茨ケ廻間乙1533-1
料金:公園入場無料 ※ジブリパーク入園料は別途
開園時間:8〜19時(11〜3月は〜18時30分)
休業日:火曜(祝日の場合は翌平日)※春・夏・冬休み期間中は開園
駐車場:あり(有料)
Text、Photo:山粼美波
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