50代が1か月で496個のものを手放せた理由。不要なものを日付の分だけ捨てる
部屋をすっきりさせたいけれど片づかない。それは「不必要なものが多い」せいかもしれません。「日付の分だけ家の中のものを捨てる“ミンスゲーム”に挑戦しました」というのは、ライフオーガナイザーの下村志保美さん。1か月で496個もの不要品を発見、手放せたそう。その模様を詳しく教えていただきました。
「なんとなく」取ってあるものはいらない!取捨選択の感覚を磨くミンスゲーム
ミンスゲームをご存知ですか? 今年の8月、私はこのゲームに挑戦して家の中から「496個」のものを追い出しました。
「そんなに手放すものなんてない!」と思っていましたが、やってみたらあっけなく完了しました。今日はそのミンスゲームとその効果についてお話しします。
●アメリカからやって来たミンスゲーム
ミンスゲームとは、アメリカでミニマリストブームを起こしたジョシュア・フィールズ・ミルバーンさんとライアン・ニコデモスさんが考案した「minimalism game」(ミニマリズムゲーム)の略で「MINSGAME」と表します。
ルールはシンプル。その日の日付の数だけものを手放していきます。9月1日であれば1個、9月15日であれば15個…。これを1か月続けると31日ある月だと496個、30日の月だと465個手放したことになります。
●デジタル小物など手軽なものからスタート
本当は大きいものをバッサリ手放したかったのですが、8月は思いのほか仕事が忙しく手軽にできる小さなものから手放すことにしました。
引き出しの中にあるスマホなどのケーブルをチェックしてみると、すでに処分したカメラのケーブルがあり、そこからミンスゲームをスタートしました。
●使ったことがない「一応持っておこう」
実際にゲームを始めてみると「なにか手放すものないかな」目線で家の中をチェックするようになりました。
今まで持っていることが当たり前で、収納の中の景色の一部になっていたものが多いことに気がつきました。
たとえば10年以上前にもんじゃ焼きをしたときにだけ使ったもんじゃのヘラ。よく考えたらもう、自宅でもんじゃ焼きをやらない。
そして昨年のリフォーム時の書類を整理していたら出てきた換気扇のリモコン。
「一応」持っていたけれど、今後使うことすら想像できません。「捨てていいんだ」とフッと力が抜けてゴミ袋にポイ。
●デジタルデータや名刺もOK
とはいうものの、月の下旬になってくると毎日20個以上のものを手放さないといけなくなり苦しくなってきます。
そんなときは、スマホの中の写真やパソコンの中のファイル、不要なメールなどもカウントに加えてOK! という自分に優しくルールを設定するのもありだと思います。
私はほぼ整理してなかった名刺類を100枚近く手放し、数日分のノルマを稼ぎました。
毎日やるのが基本でしょうが、私は数日分まとめて、たとえば15日&16日分まとめて31個手放す…など完走することを目的にルールをアレンジしていました。
●不要なものに敏感になること
このミンスゲーム、私の場合はあまり大きなものを手放していませんから明らかにものが激減した! という実感はありません。だけど「なにか手放せるものがないかな」「これは捨てても大丈夫かな」という目線で家じゅうのものを見るようになり、ゲームを始める前と今とでは「これ、いらない」の判断のスピードが変わったなと実感しています。
じつはこれこそミンスゲームのいちばんの効果なのかなと。
モノがどんどん増えていく、捨てられない、というのは「いるいらない」の判断能力が鈍くなっていて「捨てたくない」けれどもだからといって「絶対必要!」とも思えないから。
ミンスゲームは自分の中の「いる、いらない」を決めるアンテナ感度がすごく上がるゲームだと思います。
捨てることが苦手な人にとって、いきなりものを捨てることに着手するのことが難しければ、スマホの中の不要なダイレクトメールを捨てるなど簡単にできることから始めてみてはいかがでしょうか?