50代をラクに過ごすために。40代のうちにやってよかったこと5つ
年齢を重ねると、「あのときやっておいてよかった」ということも増えますよね。ここでは、現在50代の整理収納コンサルタント・瀧本真奈美さんが、40代でやってよかったと感じていることを教えてもらいました。
50代を快適に過ごすために、40代でやっておいてよかったこと
振り返ると、40代はまだまだ元気だったなとつくづく感じます。こんなにも体力がぐんと落ち、気力も作業効率も落ちてくるとは夢にも思いませんでした。
そんな50代になった今だからこそ、あのときにやっておいて本当によかったと思えることがいくつかあります。振り返りながらまとめたいと思います。
●1.人生の残り時間を意識した
40代の頃に受けた取材でよく「今やっていることは、終活だと考えている」と話し、驚かれた記憶があります。
これには、明日どうなるかわからないという少しネガティブな理由もありつつ、何年後か、何十年後かに必ず訪れる最後の日までを、精一杯自分らしく活動していたいという意味合いもありました。
なので、どう終えるかではなく、どう生きるかを常に意識していますが、これを考えるようになったのが、前述のように40代からでした。そこから1日1日を積み重ねた結果、今の自分があります。なんとなく過ごしていただけでは、きっと後悔することも多かったと思うので、早くから残りの人生を意識していてよかったと思っています。
●2.自分がやりたいことを諦めなかった
どう生きるのかが大切と考えるようになってから、自分が本当にやりたいことに挑戦をしました。
大好きだったインテリアや収納について発信する仕事をしていきたい。女性の毎日が少しずつ楽しいものになる提案をしていきたい。結果、円満な家庭が増え、心の病気も減ってほしい。そんな思いで今から7年前に看護師を退職し、暮らしの情報を発信するようになりました。もちろん地に足の着いた職業から離れる不安もありましたし、家族の戸惑いもありました。
それでもやっぱり、これが最後のチャンスと思って挑戦をしたからこそ今があります。何年かの間は不安で押しつぶされそうになりながらも、自分を信じて諦めなかったことは、自分の人生のなかの数少ない「誇り」でもあります。
●3.資格をたくさん取得した
活動していくにあたり、学びたいことは進んで学び、資格を取得しました。整理収納アドバイザー、整理収納コンサルタント、片づけ遊び指導士、時短家事コーディネーター、整理収納アドバイザー2級認定講師など、次々に取得しました。
資格をたくさん取ることがすべてではありませんが、さまざまな知識をインプットすることで、自分の考えもよりブラッシュアップされていきました。今も、防災士など取りたい資格を取得しているところですが、記憶力が低下する前の方がやはりスムーズです。そうした理由もあり、40代でやってよかったことの上位と言えるかもしれません。
●4.家事シェアをどんどん進めた
30代の頃、家事を手伝ってくれない夫とよくケンカになっていました。その後、幸か不幸か30代後半に体調を大きく崩した私を見て、やっと家事に参入してくれるように。
少しずつできることを増やし、40代でゆっくり家事をシェアしていきました。今では、煮物も天ぷらも難なくこなす料理の腕前で、洗濯や掃除まで家事全般ができる夫に変化しています。7冊目の書籍『片づくのはこんな家』にも書いているのですが、「家事はやれる人がやれるときに、やれるだけやればいい」という言葉をくれるまでになりました。
ケンカが絶えなかった30代から諦めずに40代を経て、気づけばできるようになっていた家事シェア。がんばりがきかない50代の今、やっておいてよかったと心から思っています。
●5.クローゼットを個別にした
収納のシェアはクローゼットから始めました。以前は、夫婦2人分をまとめてクローゼットに収納していましたが、どこまでが自分の服なのか、一見して総量が把握できないうえにどこか他人まかせになってしまう気がしたので、40代で個別クローゼットにしました。
結果、服が減らせなかった夫が一定量を保てるまでに変化し、散らからないクローゼットになっています。これが定着した今、クローゼット収納はストレスフリーです。
未来の自分がどうなっていくのかは予測が不能です。どこまでできるのか、できないのかは、想像することすら難しいです。だからこそ、40代の自分に今助けられているように、この50代も未来の自分を助けられる自分でいたいなと思っています。