「押し入れ」をフル活用する5人の収納テク。ものがたまらない工夫とは
畳のある部屋って、不思議と落ち着きますよね。9月24日は「畳の日」なんです。ご存じでしたか? ここでは、押し入れにものをつめ込みがちな和室の収納のコツをピックアップ。快適ライフの第一歩に、ぜひ読んでみてください。
押し入れも徹底活用!和室収納の人気記事まとめ
「奥行きが深い」「2つに仕切られていて、使いにくい」と思われがちな押し入れ。そんな押し入れの難点も生かしてしまう5人の収納術をご紹介します。
●使いにくい押し入れを機能的な空間へ〜東えりかさん
インスタグラムで家事や収納の情報を発信する東えりかさんは、押し入れのある和室を、家族の洋服や子どものオモチャの収納として上手に活用。そのコツは「壁」にありました。
(1) 押し入れと壁を使い、しっかり収納
押し入れの扉を外し、オープンクローゼットとして活用している東さん。
左は夫、右は自分、左下は子ども、とざっくりスペースを分けてゴチャつかないようにしまっています。下段右には夫婦のたたんだ服を、天袋のボックスには思い出の品などを収納。
(2) 棚を設置して服置きに
押し入れの右端の奥行き20cmほどの空間は、コーナー棚2個を設置して夫婦の服の一時置きに。「置ける枚数が限られているので、服がたまることがなくなりました」
押し入れの角まで有効活用できるコーナー棚は、ニトリで購入。正面から見たときにも目立ちません。
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●押し入れをクローゼット化して使いやすく〜おふみさん
押し入れには「高さが2つに区切られている」「奥行きが深すぎる」という難点が…。ミニマリストで整理収納アドバイザーのおふみさんが教える、押し入れ活用術とは?
(1) 長い丈の服を収納するときはS字
押し入れのクローゼット化で、いちばんに問題として立ちはだかるのが、ワンピースやロングコートなどの丈の長い服。
「折り畳んで引き出し収納にしまうしかないの? 畳むのが面倒!」「畳むとシワになるから着る際に毎回アイロンをかけないといけないから面倒」そう思うかもしれません。
これらの服は、「S字収納」すれば問題なく吊るして収納することができます。
用意するのはハンガー2本。1本目のハンガーで普段通り肩の部分をかけます。そして、棚板にぶつからないように裾部分を折り返してもう1本のハンガーにかけ、2本1組でポールに吊るせば、棚板に裾を擦ることなく吊るして収納することができます。
(2) 奥行きには棚付きハンガーラックを使うべし
押し入れには、ポールがついていないことも。そんな時に役立つのが、自立式のポールハンガー兼棚です。これさえあれば押し入れ内のどこにでもハンガー収納を設置できます。
これを導入してから、押し入れの奥行きを有効活用できるようになりました。また、棚のおかげで、高さ方向の死蔵スペースをなくせるので収納力が劇的に上がります。
私は手前にオンシーズンの服を吊るして収納し、奥にオフシーズンの服を畳んで棚板に収納しています。衣替えも、奥と手前を入れ替えるだけなのでラクですよ。
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●押し入れをインテリアとして生かす〜Hayaoさん
暮らし系YouTuberのHayaoさんは、古い団地に住んでいる一児のパパ。古さを生かしたDIYで自分らしく改造するワザを教えてもらいました。
(1) ふすまを外し、見せる収納へシフト
僕の押し入れ革命は、使いにくい押し入れをインテリアとして生かすために始まりました。マイナスイメージの場所を秘密基地と言えるぐらいワクワクしたものに好転させたかったのです。
去年産まれて、生後半年で体重9kg台に突入した重〜い息子。夫婦そろってぎっくり腰になりました。床でほぼすべての育児をしていた僕たちは、中腰体勢をやめて、おむつ台がほしいとなったわけです。
そこで、置く場所を考えて周りを見渡した時思いつきました。押し入れだ! と。これが高さもぴったり。繰り返しやすいと言われるぎっくり腰ですが、押し入れを活用して以降はなっていません。
(2) 古いものを使って子どもの頃を思い出せる空間に
僕は子どもの頃も団地に住んでいました。あの頃の感覚を取り戻せる場所にしたいと思ったので、当時好きだった昭和のキャラクターのハンガーフックやリンゴ箱、レトロな柄の茶箱、柳行李を使って収納しています。
リンゴ箱は野菜の直売所に片っ端から電話をかけて安く譲ってくれるところはないか聞きました。普段人見知りの僕ですが、居心地の良い部屋つくりのためだったら苦労もいといません。ちなみに外した襖は、リンゴ箱の後ろに重ねて収納しています。
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●「面倒くさい」を解決してくれる片づけテクニック〜和田ゆきえさん
育児に家事、仕事…毎日忙しい人必見。最小限の手間でおうちの中がすっきりする「ズボラ収納」のやり方は? 整理収納アドバイザーの和田ゆきえさんに教えてもらいました。
(1) 「あけない」から、ものの出し入れがスムーズに
あけるアクションをなくせば出し入れがスムーズ! 戸を外せる場所から取り入れてみて。
ふすまを外してロールスクリーンに。「ふすまだと片側ずつしかあかないから、『こっちじゃなかった』ということも。普段はあけっぱなしにし、来客時にロールスクリーンで隠します」
(2) ブックスタンドの裏技で引っかかりにくくする
普通に置くとブックスタンドの底の厚みに本が引っかかりがちに。「底が奥になるように向きを変えて入れたら、スッと本がしまえました。小さなストレスも見逃しません!」
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●押し入れを快適スペースにチェンジ〜宮本玲花さん
3人の子どもとともに狭小団地で暮らすシングルマザーの宮本玲花さん。おうち時間が増え、テレワークや自宅学習をする人も増えている中、彼女は押し入れをワークスペースとして活用中。そのコツを教えてもらいました。
(1) ふすまを取り外し、開放感を
わが家は54平米の狭小団地で、私の仕事用デスクや子どもたちの勉強机を置くスペースはありません。以前はダイニングテーブルで仕事をしていたけれど、仕事の途中で食事をつくらなくてはいけないときもあり、その都度片づけるのがストレスでした。
そこで、リビングの押し入れをワークスペースに変えてみたところ快適に。
(2) 壁紙は貼らない!
押し入れをデスクとして使い始めるとき、凝ったDIYはしませんでした。その理由は2つあります。
1つ目は、押し入れを柔軟に活用するため。
今のわが家はものが比較的少ないほうだと思うけれど、子どもたちが大きくなってものが増えたとき、また収納として使いたくなるかもしれません。デスクとしてつくり込んでしまうと、柔軟に変更できないのは不便だと考え、最小限のシンプルな工夫にとどめました。
2つ目の理由は、身軽な暮らしのため。
わが家は賃貸なので、いつか引っ越したいと思ったときに原状回復に苦労せず、身軽に動ける暮らしを保ちたいと考えました。築年数が古いわりには、押し入れの中のベニア板に目立った汚れがなかったのも、ラッキーでしたね。
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●ものを減らして暮らしをラクに〜おふみさん
整理収納アドバイザーとして活躍し、ESSEonlineの連載でもおなみじのおふみさん。彼女のミニマリストなおうちから学ぶ、ものを減らしてお気に入りを際立たせたお部屋づくりとは?
(1) 部屋には必要最低限のものだけを置く
汚部屋から心機一転、ミニマリストに。ものを減らしたことで、家がもっと好きになったというおふみさん。その過程では、約130kg分のものを捨てたことも。
「服や器をはじめ、ベッドやソファ、炊飯器など一般的な家にあるものでも、メンテナンスが大変だと感じたら手放してきました」
ものが多かった時代は家事がいき届かず、「家にいるのがストレスだった」というおふみさんですが、部屋が片づいた今は、心からおうち時間を楽しめるように。
「視界がすっきりしているので、どこを切り取っても“好きな空間だな”と思えるんです」
(2) 和室に置くのは布団のみ
「畳でくつろぎたくて、今の部屋を選んだ」という和室は、寝室として利用。
「起きたら布団をハンガーへかけ、脱いだパジャマは壁のフックにつるした白のバッグの中へ」