アメリカと日本でこんなに違うキッチン事情。思わず感動した4つの習慣
使う頻度が高いからこそ、常にキレイにしておきたいキッチン。ですが、意外と掃除や手入れが大変だったりしますよね…。果たしてはそれは日本だけなのでしょうか? そこで、アメリカ・シアトルに住んで十数年。子育てに奮闘するライターのNorikoさんに、今回は、アメリカの「キッチン事情」について教えてもらいました。
アメリカ生活では、食洗機つきのキッチンが当たり前!
アメリカ生活も早20年ですが、暮らし始めた当初は日本との違いに驚くことばかりでした。そのひとつがキッチン。
今では日本でも取り入れる家庭が出てきていますが、アメリカで初めて使った食洗機の便利さは感動ものでした。汚れがついたままポイポイポイッと入れて、洗剤をセットし、スイッチを押せば、手洗いよりしっかり洗い上がる! 洗い物の負担も洗剤による手荒れも激減です。
そもそも、アメリカではワンプレートの食事が多く、ビュッフェ形式で食べる量だけを大きな皿1枚になんでも盛ってしまえば、洗い物がとても少ないのです。煮込み料理、オーブン料理が基本なので、調理中も放ったらかしがアメリカ流。日本のように、メインのほかに副菜を何品も用意することはほぼありません。あっても、サラダかスープくらい。
●シンクの三角コーナーや水きりラックも置かない
食洗機は乾燥機能つきなので、シンク横に幅を利かせる食器洗い用の水きりラックも不要。もちろん、つけ置き用のたらいも使いません。
この時点ですでにシンクは広々ですが、日本のシンクにありがちの三角コーナーも置きません。日本では当たり前のように使っていましたが、掃除は大変だし、においも出るし、今ではどうして使っていたのか謎のアイテム筆頭。なくてもとくに困りません。
これも今は日本で取り入れる家庭もあるかと思いますが、アメリカではディスポーザーつきのキッチンもかなりあります。ディスポーザーとは、シンクの排水溝についている粉砕機のことで、スイッチを入れ、生ゴミを投入すると「ガガガガガーゴゴゴー」とすごい音を立てて粉々にし、そのまま流してくれます。
●魚焼きグリルではなくオーブンのつくコンロ
アメリカのキッチンではコンロとオーブンの一体型が当たり前です。日本では魚焼きグリルやキャビネットがつくコンロ下に、オーブンがどーんと鎮座します。
最初は使い方がよくわからず、クッキーやケーキなどのお菓子づくりが趣味なわけでもないのでもて余していたのですが、前述の放ったらかし料理に活路を見出しました(笑)。今では野菜や魚、肉のグリルに重宝しています。
パットに食材を並べ、塩・コショウ、オイルを振りかけて、あとは15〜25分ほどオーブンに入れておくだけで完成! 中は上下左右、広々としているので、複数の食材の同時調理も可能です。
セルフクリーニング機能があり、掃除の手間が省けるのもうれしい限り。最新型なら空焼きだけでなく、水を入れてスチームで洗うオプションもあります。
●ゴミの分別はアバウト、でも合理的?
日本では細かいゴミの分別も負担でした。シアトルでは、ゴミの分別は大きく3種類、一般ゴミ、資源ゴミ、庭ゴミのみ。それぞれ家庭や施設ごとに専用のゴミ箱があり、道路脇に出しておくと決まった曜日に回収してもらえます。
資源ゴミは、金属類、ガラス容器、プラスチック、ダンボール、一般紙類をまとめて入れてOK。分別は回収後に専用施設で行われます。庭ゴミは「コンポスト」ゴミとも呼ばれ、集めて堆肥に。生ゴミ全般、紙類の一部も入れられます。資源ゴミにも庭ゴミにもできないその他が一般ゴミの扱いになります。
回収用のゴミ箱が家庭ごとにあると、においの出そうな生ゴミもすぐに捨てに行けるので便利。ちょっとしたことかもしれませんが、早朝のゴミ捨て準備の負担がないというのは、かなり楽ちんです。
キッチン内にゴミをためておく必要がないため、置き場所も取りません。アメリカでは、ゴミ箱をキッチンキャビネットに収納するのが一般的なので、見た目もスッキリ。
もちろん、日米それぞれの文化の違い、と言えばそれまでなのですが、時短のために真似できそうなことはいろいろありそうです。ぜひ、リノベーション等の参考にどうぞ!