家族の愛情と“おいしい”がつまった思い出弁当。今回は、人気インスタグラマーのMAYAさんが、祖母から受け継がれてきたという「肉ジャガオムレツ」のレシピを教えてくれました! 心温まる「肉ジャガオムレツ」にまつわるエピソードも必見です。

MAYAさん思い出の「肉ジャガオムレツ弁当」

残り物の肉ジャガを卵で包んだ懐かしい味。

●肉ジャガオムレツ

材料(1人分)

豚こま切れ 肉50g
ジャガイモ 1個
ニンジン、タマネギ 1/8個
A[しょうゆ大さじ1と1/2 砂糖、酒、みりん、水各大さじ1]
サラダ油 大さじ1
B[卵1個 マヨネーズ小さじ1 塩少し]

【つくり方】

(1) 豚肉は食べやすい大きさに切る。ジャガイモ、ニンジンは1cm角に切り、タマネギは1cm幅に切る。

(2) 耐熱容器に(1)とAを入れてふんわりとラップをし、電子レンジ(600W)で5分加熱する。取り出して全体を混ぜ、再度ラップをして電子レンジ(600W)で1分加熱する。全体に火がとおったら、ペーパータオルで余分な汁気をふきとる。

(3) フライパンにサラダ油を中火で熱し、混ぜ合わせたBを入れる。8割ほど火がとおったら(2)を卵の中央に置き、両端を折りたたんでからひっくり返し、形を整えながら火をとおす。

[1人分570kcal]

祖母から受け継いだ味が今でも定番のおかずに

祖母が祖父や父のためにつくっていた肉ジャガオムレツ。前日の夕飯の残りの肉ジャガを卵で包んだ優しい味わいは父の大好物で、母が受け継ぎ、私にとっては子どもの頃からなじみ深い、定番のおかずでした。

夕食のおかずが肉ジャガの日は、父が「オムレツのためにとっておいてね」なんて言って、肉ジャガ以上にオムレツを楽しみにしていた様子。そのくらい、オムレツに肉ジャガが入っているのは“当たり前”と思って育ちましたが、あまり外では見たことがありません。お弁当に入れて持って行ったら、友人たちに驚かれたことを覚えています。

●ご飯の上にドーンとのせるのがコツ

お弁当用のオムレツは、肉ジャガの汁気をしっかりきってつくり、ご飯の上にドーンとのせます。中身が見えた方が食欲をそそる気がして、肉ジャガそのものもちょっとのせて。簡単な副菜と、梅干しなどを添えれば完成です。

話はそれますが、わが家のお弁当は梅干しを入れるのがお決まり。子どもたちが、梅干しのすぐ下にある、味のしみたご飯が大好きって言うので。私も梅干しは大好物なので、冷蔵庫には常に梅干しを常備しています。

さてさて、肉ジャガオムレツ。お弁当以外にも、朝ごはんにも、夜のお酒のお供にもおすすめです。お弁当以外のときは、汁気たっぷりのまま、卵につけて食べたりするのもしみじみおいしい。父はさらにケチャップをつけたりして食べていました。

●ジャガイモをランダムな大きさにくずすと、食感を楽しめる

今回ご紹介しているレシピは、肉ジャガからつくるのでオムレツ用に野菜を小さめに切っていますが、前の日の残りの大きめ野菜の肉ジャガのときは、わざとジャガイモをランダムな大きさにくずすと、食感を楽しめますよ。肉は豚肉でも鶏肉でもひき肉でも、どんな肉でも合います。ただし、夏はジャガイモが傷みやすいので、残りものには気をつけてくださいね。

長男は独立し、中学生の長女と小学生の二男は給食があるので、今のお弁当づくりは基本的に自分のランチ用。来年から長女が高校生になったら、またお弁当が再開するので、勘が鈍らないよう、毎日つくり続けています。

ひとり暮らしをしている長男からは、自炊の様子が写真で送られてきます。肉ジャガの写真が送られてきた翌日の写真は、なんとやっぱり肉ジャガオムレツ! 祖母から受け継いだわが家の伝統の味は、確実に子どもたちへと受け継がれているのでした。

電子レンジの加熱時間は600Wを基準にしています。500Wの場合は1.2倍、700Wの場合は0.8倍を目安に加減してください。機種によって多少差があります。火どおりに不安がある場合は、様子を見ながら少しずつ加熱してください。※電子レンジやオーブントースターで加熱する際は、付属の説明書に従って、高温に耐えられる耐熱ガラスの器やボウルなどを使用してください。

液体を電子レンジで加熱した場合、取り出して混ぜるときに、場合によって突然沸騰する可能性があります(突沸現象)。できるだけ口の広い容器に入れ、粗熱をとってからレンジから取り出すなどご注意ください。

おかずをつくりおきする際は、清潔な保存容器に入れて保存してください。保存状態によっては傷みやすくなることもあるので、保存期限内であっても早めに食べるようにしましょう。