40代、50代で頭のにおいが強くなる…「汗をかくと気になる」の対策法
まだまだ残暑が厳しい時季。汗で頭のにおいが気になることも多いのでは? 今回は、皮膚科医の稲澤美奈子先生に頭のにおいについて教えてもらいました。
年々、頭のにおいが強くなっている気がします…
【お悩み】
頭皮のにおいが気になっています。シャンプーは毎日していますが、汗をかくと、とくににおいが強くなっているようです。しかも年とともに、におう日が増えている気もしていて…。(さとみママさん・48歳・岡山県)
●頭皮がにおう原因は、皮脂や汗が「酸化」するから
汗をたくさんかいたあとの頭皮のにおい、気になりますよね。じつは頭皮にはもともと皮脂腺が多く、体のほかの部分と比べても汗や皮脂の分泌量が多いのです。そして汗や皮脂が常在菌によって酸化したり、そこに雑菌が繁殖することでにおいが発生します。また「ノネナール」という若い人にはほとんど発生しない加齢臭が40歳頃から出始め、50代からは増加していきます。ですから、汗をかくと若いときよりも頭皮のにおいが強くなるのです。
●まずは毎晩の洗髪で汚れをしっかり落として
このにおいを抑えるには、原因となる汗と皮脂をシャンプーでしっかり落とすことです。毎晩入浴したときに、頭皮をマッサージするように指の腹でしっかりと洗いましょう。おすすめのシャンプーは、毛髪・頭皮の消臭効果がある「緑茶乾留エキス」配合のものですが、男性用のシャンプーも女性用に比べて消臭効果が強く、におい成分をしっかり落とすものがあるので、夏だけ男性用を使ってみるのもひとつの方法です。
日常生活では、脂質の代謝が悪くなると皮脂が増え、においがきつくなってくるので、脂質代謝をスムーズにするビタミンB2、B6を含む食材を積極的にとりましょう。マグロや唐辛子、アーモンド(1日10粒程度)、パルメザンチーズなどのほか、ニンニクや乾燥バナナ、ピスタチオ、味つけのりもおすすめです。
また睡眠不足も大敵。寝不足だと免疫力が下がり、常在菌が増えるのでにおいが強くなります。質のよい睡眠を心がけましょう。