株式会社AIdeaLabは、AI(人工知能)によるフォント生成システムを開発し、特許出願を行ったことを発表した。手作業でデザインしたいくつかの文字のデザインから、独自モデルで14,000文字以上を自動生成できるシステム。特許出願では、フォント生成モデルの核となる技術に加え、アプリケーションUIが含まれていることを発表している。同社は2021年1月に設立され、「AI×Idea」を掲げているエンジニア集団。筑波大学の深層学習の研究を主軸とする大学院生のメンバーを中心に立ち上げられ、冨平準喜氏が代表取締役を勤めている。これまで同社は、自動文字起こしの技術による「AI議事録取れる君」などをリリースしてきた。今回のAIによるフォントの自動生成システムは、敵対生成ネットワーク(GAN)をベースにして開発。大量のフォントを学習させたうえで、手作業でデザインした文字から太さ・セリフの形状などの特徴が抽出され、それを入力パラーメーターとして用いてフォントが生成される。入力パラメータの値を調整することで、新たなフォントの出力も可能。さらに、モデルの出力をピクセル画像ではなくベクター画像として生成する独自技術により、フォントファイルへの出力が実現された。今後の展開としては、特許出願技術をもとに、フォント制作会社向けのフォント生成を補助するソフトウェアの開発が予定されている。
株式会社AIdeaLab
URL:https://aidealab.com/
2022/08/18