「全員診ることできずパンクしている」子どもの発熱外来も苦慮 もし感染が疑われたらどう対処?
医療現場はひっ迫した状態が続いています。浜松市中区の小児科、チルドレンクリニックでは子どもの発熱外来を行っていて、取材した8月9日は24人が陽性の判定を受けました。
<診断を待つ保護者>
「(自分の子どもにもコロナが)ついに来たかという感じ。やっぱり心配だなと」
静岡県内の感染者の急増とともに、子どもの患者も増えていて、限られたスタッフでどう対応するのか苦慮しています。
<チルドレンクリニック 辻徹院長>
「診療時間にできるだけ診るようにはしています。ただ、全員診ることができない状況でパンクしてしまっています」
医療現場のひっ迫を軽減するため、子どもに感染の疑いがあるときはまずは慌てず、家庭で様子を見てほしいといいます。
<チルドレンクリニック 辻徹院長>
「熱が出てすぐ来られてもこちらも正直『ちょっと様子見てね』ということしか言えないので、高熱が出たからといって慌てないで、半日から1日くらい頭を冷やすなり、市販の座薬を使って様子を見て翌日受診してもらいますと助かります」
子どもがどのようなときに受診すればいいのか。
・1歳未満である
・通院中の病気(基礎疾患)がある
・ぐったりしている
・明らかに普段と違う状態が見られる
などのときは、県はためらわず受診するように呼び掛けています。
8月11日から、お盆休みに入り、開いている医療機関も減ることから、診療体制はより厳しくなっています。一層の感染対策とともに、万が一、感染してしまったら、冷静に対応することが大切です。