2つの顔を持つネコ(画像は『Thaiger 2022年7月19日付「ข่าวฮือฮาชาวบ้าน พบแมวสองหน้า เจ้าของเผย ต้องป้อนนมทีละปาก แทบไม่ได้นอน」』のスクリーンショット)

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タイ北部ラムパーン県で今月17日、2つの顔を持つネコが誕生した。ネコは2つの口でミルクを飲み始めるなど強い生命力を見せていたが、生後4日目に亡くなったという。『Thaiger』などが伝えた。

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ラムパーン県ハーンチャット郡で17日、2つの顔を持つ“ヤヌスネコ”が誕生し、飼い主がTikTokに動画を投稿したところ注目を浴びた。ヤヌスとはローマ神話の出入り口と扉の守護神と言われており、背中合わせに2つの顔を持っている。

飼い主のアヌワットさん(Anuwat、29)によると、母ネコは17日の朝9時頃に陣痛が始まって赤ちゃん1匹を出産、しかしその後6時間経っても2匹目が産まれず、獣医に診てもらったという。

そして同日午後5時頃に帝王切開で残りの3匹が誕生したのだが、そのうちの1匹は2つの顔を持っており、獣医は目と鼻と口が2匹分、耳が1匹分のヤヌスネコを見て「長くは生きられない」と告げた。

それでもアヌワットさんは、右側のネコには銀(またはお金)が詰まった袋を意味する“トゥン・ングン(Tung Ngern)”と、左側のネコには金が詰まった袋を意味する“トゥン・トーン(Tung Tong)”と名付け、できる限りの世話をした。

アヌワットさんは「母ネコは出産後、12時間も眠り続けました。トゥン・ングンとトゥン・トーンは頭を持ち上げることができないため継続的なケアが必要で、私はほとんど寝ずに2匹を見守ったのです。まるで人間の赤ちゃんを授かったような、そんな責任感が芽生えていました」と当時を振り返る。

そんなアヌワットさんの気持ちが通じたのか、トゥン・ングンとトゥン・トーンは2つの口でミルクを飲むなど元気な様子を見せていたそうで、アヌワットさんはTikTokを更新し「思ったよりも順調に育っている」と嬉しそうに語っていた。

しかし20日の午前5時半、アヌワットさんは2匹が息をしていないことに気付き、無念ながらも次のように綴り、2匹の頑張りを称えた。

「何が悪かったのかは分かりませんが、20日の午前1時頃に息をするのがつらそうな2匹を見て、私はブランケットをかけてあげました。そして5時半頃、ブランケットの中を覗いてみたところ、2匹はすでに息をしていなかったのです。体には異常は見られませんでしたが、2匹は生まれてから亡くなるまでの4日間、忍耐強く、必死で闘ったのです。」

ちなみにヤヌスネコの平均寿命は1日とも言われるが、1999年に誕生した“フランク&ルイ”は15年も生き、12歳の時にはギネス世界記録に登録されていた。

画像は『Thaiger 2022年7月19日付「ข่าวฮือฮาชาวบ้าน พบแมวสองหน้า เจ้าของเผย ต้องป้อนนมทีละปาก แทบไม่ได้นอน」(เครดิตภาพ : Sanook)、2022年7月20日付「ใจสลาย น้องถุงเงินถุงทอง แมวสองหน้า ตายแล้ว หลังสู้ชีวิต 4 วัน」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)