栃木県教育委員会の阿久澤真理教育長は5日の定例会見でとちぎ国体のメイン会場となるカンセキスタジアムとちぎの芝管理業務の委託企業を公募した際に最高点ではなく次点の企業を選んだことに関し事前に規定を明確にしていなかったのは問題だったと話しました。

阿久澤教育長は「教育委員会が所管する県スポーツ協 会で公平性、客観性、透明性に疑問 を持たれるような公募型のプロポー ザルが行われたことは残念」としています。

この問題について県スポーツ協会は企画提案内容で選ぶプロポーザル方式で審査は3人の委員が選定を行い合計評価は東京の芝管理企業が最高点でしたが委員3人のうち1人の点数が極端に高いものだったと説明しています。

県のマニュアルでは「業務委託業者は評価点が最高の者」と定められていますが県スポーツ協会は「委員ごとの採点では2人が地元企業を最高点にしたため委員の間で話し合いで意見調整をした」ということです。

阿久澤教育長は3人のうちの1人が極端に高い点をつけていた場合にどう決めるのかあらかじめ決められてなかったのが反省すべき点としています。

そして「マニュアルは基本的にはひな形だがそれをスポーツ協会の規定として確立しているわけではなく、はっきりしていなかったのが問題」と話しました。