参議院選挙の特集です。

立憲民主党新人の板倉 京氏。職業は、税理士。

初めての選挙。公示日に行われた出発式では税制の不平等解消について演説で一番の時間を割きました。

55歳の板倉氏。共働きの両親を見て自分も働こうと損保会社に入社するも夫の転勤でやむなく退社。

全国どこでも働ける職に就こうと32歳で税理士になり、会社も設立しました。その後、36歳で出産。仕事と子育ての両立に苦労しました。

政治への野心を抱きながらも育児と仕事に明け暮れる日々が続いたある日、党の候補者公募を知り、ようやくチャンスが巡ってきたと感じました。

都内から単身で宇都宮に移り住み、党の公認を得たのは4月。知名度不足が大きな課題です。顔を知ってもらおうと、板倉氏は「走る」「走る」「走る」。支援者の誰もがその体力に舌を巻きます。

真夏の暑さとなったこの日は県南をめぐりました。立憲民主党は去年の衆議院選挙で藤岡隆雄氏が議席を獲得。強力なバックアップができました。

選挙戦でひたすら訴えているのが税制改革と物価高対策。消費税の5%への引き下げを中心に生活者視点の政策を訴えます。

外交安保、憲法改正など党にとってこれまで以上の対応が迫られている中、板倉氏は「税のプロ」として、そして多くの苦労を重ねた一人の女性として、その経験を国会で生かしたいと汗をぬぐいました。