参議院選挙の特集です。

去年の衆議院選挙での敗戦から1年弱、2度目の国政への挑戦となる共産党・新人の岡村恵子氏です。

障がい者支援施設で保育士として勤めた経験や佐野市議会議員としての6期22年のキァリアを生かし「平和と暮らしを守る」を合言葉に選挙戦を展開しています。

候補者を一本化しての野党共闘が実現しなかった今回の選挙戦。

与党への批判票が分散することになるため、共産党としても厳しい選挙戦が予想されます。

共産党県委員会としては9年ぶりとなる独自候補の擁立にあたり、陣営では県や市町の議員と連携して支持固めに奔走します。

公示日の第一声では、県議会の野村せつ子議員や宇都宮市議会の福田くみ子議員らが応援に駆け付け、岡村氏への支持を呼び掛けました。

今回の選挙の主な争点の一つは「憲法改正」。

ウクライナ危機などの影響を受け自民党など多くの政党が防衛費増額など防衛力強化を唱える中、岡村氏は一貫して憲法9条改正に反対し平和外交を強く訴えます。

また、国民の不満が高まっている物価高騰の問題に対して岡村候補は最低賃金を1500円に引き上げることや消費税を5%に減税することなど「やさしく強い経済」を掲げます。

市議選に6回、国政選挙に2回の計8回の選挙に出馬し、野党候補の中では圧倒的な経験値を持つ岡村氏。候補者6人が乱立する今回の選挙で存在感をどうアピールしていくのでしょうか。

共産党が創立して100年目の年の選挙。党が誕生以来ブレずに訴えてきた平和主義を第一に掲げ、残りの選挙戦を戦い抜きます。