6月下旬から栃木県内でも記録的な猛暑が続きました。県内では7月1日に2人が熱中症とみられる症状で死亡したことが県消防防災課の調べで分かりました。

 

熱中症とみられる症状で県内では7月1日、小山市と那珂川町でそれぞれ1人が死亡しました。小山市では71歳の女性が1日午後8時20分ごろ、自宅の居間と寝室を兼ねた部屋で倒れているのを家族が発見し、消防に通報しました。救急隊が駆け付けた際には心肺停止状態で、その後死亡が確認されました。女性の部屋ではエアコンを使用していなかったということです。小山市では6月25日から7月1日まで7日間連続35度以上の猛暑日で、女性が亡くなった1日は最高気温37.7度を記録しました。

 

那珂川町では66歳の男性が死亡しました。男性は1日午後4時50分ごろ、自宅の敷地内にある屋外の物置付近でうずくまり、うなり声を上げているのを隣に住む人が発見し消防に通報しました。消防隊が駆け付けた際は既に心肺停止の状態で体温は41.8度あったということです。那珂川町の隣の大田原市の気象庁の観測点では6月27日、6月29日から7月1日まで猛暑日となり、男性が亡くなった1日は37.3度を観測していました。

 

県内はしばらくは、これまでのような「酷暑」はないものの、気温が平年より高い日は続く見込みで、引き続きエアコンの使用やこまめな水分、塩分を取るなどの熱中症対策が必要です。