任期満了に伴う下野市の市長選挙は3日告示され、無投票の公算から一転、新人2人による選挙戦に突入しました。

下野市長選挙に立候補したのは届け出順に、いずれも無所属で新人、前の市議会議員の坂村哲也氏42歳と会社役員の田仲進氏67歳の2人です。

坂村氏は3日午前10時、下野市下石橋の選挙事務所で出発式を行いました。

坂村氏は、2018年の市議会議員選挙で初当選し、今年4月の市議会議員選挙ではトップ当選。広瀬寿雄市長が今期限りで退任することから広瀬市政の継続を掲げ、子育て世帯への支援をさらに充実させることや産業の活性化によって自主財源を確保し、健全な財政を維持することなどを掲げています。後援会の総連合会長は広瀬市長が務めるほか、自民党会派の市議会議員11人の支援も受け、盤石の組織戦を展開します。

一方の田仲氏は、告示日当日の3日午後になって、市長選挙への出馬を正式に表明しました。

旧南河内村出身の田仲氏は、通信制高校から専修大学文学部に進み公立中学校の教諭を32年間勤めました。現在は、宇都宮市内で建設会社を経営しています。生まれ育った下野市を良くする手伝いをしたい。そして無投票での当選を防ぎたいと出馬を決意したといいます。公約には市長の給与を半分にすることや義務教育の完全無償化などを掲げています。

下野市長選挙は、参議院選挙と同じ今月10日に投開票が行われます。