栃木県宇都宮市と芳賀町が整備を進める次世代型路面電車「LRT」の全ての車両、合わせて17編成が基地に勢ぞろいし、報道関係者に30日、お披露目されました。

 

「ライトライン」の愛称が付けられたLRTの車両。3両1編成のライトラインは28日、最後の1編成が宇都宮市下平出町の車両基地に運び込まれました。去年5月に第1号が納入されてから1年余り。営業運転で使われる17編成全てがそろいました。30日は車両基地の中の線路を試験的に走らせ、きちんと動くかどうか確認しました。

 

全国各地の鉄道車両を手掛ける「新潟トランシス」社製のライトライン。1編成の全長は約30メートルで定員は160人です。先行して整備を進めているJR宇都宮駅の東側は全長14.6キロの路線で、各駅停車は44分、快速は38分ほどでライトラインが宇都宮と芳賀を結びます。車両と合わせてレールや信号の整備も進められていて、道路も様変わりしています。

 

一方、清原工業団地の「野高谷町交差点」で工事の遅れが出たため、来年3月の開業予定が2度目の延期になる見通しです。市の担当者によりますと、部分的に先行開業させるなどの案もあり、今後検討を進めるとしています。