参院選公示 栃木選挙区6人が立候補 各候補の第一声は
参議院選挙が22日公示されました。改選1の栃木選挙区には6人が立候補を届け出て18日間の選挙戦がスタートしました。
栃木選挙区に立候補したのは届け出順に、共産党・新人の岡村恵子氏(68)、立憲民主党・新人の板倉京氏(55)、3回目の当選を目指す自民党・現職の上野通子氏(64)、政治団体、参政党・新人の大隈広郷氏(52)、日本維新の会・新人の大久保裕美氏(45)、NHK党・新人の高橋真佐子氏(57)の6人です。
共産党新人の岡村恵子氏は午前11時に東武宇都宮駅の北口で第一声をあげました。岡村氏は平和や暮らしを守る政治を全面に掲げ、軍事対軍事の回避や憲法改正反対などを訴えました。参議院選挙では共産党県委員会として2013年以来9年ぶりの独自候補の擁立で、岡村氏が国政へ挑戦するのは2度目となります。
立憲民主党・新人の板倉京氏は午前10時に宇都宮市松原の選挙事務所で出発式を行いました。党所属の国会議員、県議会議員、支持団体の関係者が顔をそろえる中、板倉氏は税理士の立場から税制の不平等を訴え、消費税の5%への減税、物価高対策を行うと支持を呼びかけました。
3回目の当選を目指す自民党・現職の上野通子氏は午前10時30分ごろ、党所属の国会議員などが脇を固め、大田原市内で出陣式を行いました。文部科学大臣政務官や副大臣を歴任している上野氏は 「教育なくして国の発展はない」と力を込め、経済格差が教育格差につながってはいけないと訴えました。
政治団体、参政党の新人・大隈広郷氏は午前10時半に宇都宮市竹林町の選挙事務所で必勝祈願をしたあと第一声をあげました。大隈氏は子どもたちが安心して暮らしていける社会をつくるのは政治にかかっていると訴え、充実した教育や安心安全な食など次世代の子どもたちに明るい未来を繋いでいきたいと支援者へ呼びかけました。
日本維新の会・新人の大久保裕美氏は午前10時過ぎ、日光市倉ケ崎にある選挙事務所で出陣式を行いました。大久保氏は大学や専門学校の講師として学費を払えずに退学する学生の姿を目の当たりにしたといい議員報酬をカットした上で教育の無償化など5つの重点政策の実現を訴えました。
NHK党新人・高橋真佐子氏は午前11時すぎにJR宇都宮駅西口で第一声をあげました。カウンセラーの高橋氏は政治は未経験ですが、NHKの受信料を巡り公平な制度に変えていきたいと契約者だけが視聴できるようにするスクランブル放送の実現を訴えました。選挙戦は主にSNS上で展開するとしています。
今回、栃木選挙区は2007年に改選1人区となってから最も多い6人が立候補し、女性が5人立候補したのは過去最多となりました。
また、県内関係の比例代表では日本維新の会から元県議会議員の新人、西川鎮央氏(50)が立候補を届け出ました。
改選124議席と欠員1を補う合わせて125議席に対し全国で選挙区・比例代表合わせて545人が立候補の届け出を行いました。
来月10日の投開票に向けて参議院選挙は物価高や安全保障政策、憲法改正などを争点に通常より1日多い18日間の舌戦が展開されます。