中学生が応急手当に必要な知識を救急救命士から直接学ぶ講座が21日、宇都宮市で開かれました。

宇都宮市消防局は2019年から学校と連携して「ジュニア救命士養成事業」を展開していて、これまでに1000人以上が救急救命の実技を学んでいます。

中学校では2年生が保健体育の授業で心肺蘇生法などを学びますが、この講座は専門家から実際に指導を受ける貴重な機会となっています。21日は晃陽中学校の2年生62人が受講しました。

宇都宮市消防局の救急救命士のアドバイスのもと、生徒たちはAEDの使い方や胸骨圧迫の方法を簡易キットを使って体験します。

救急車が事故などの現場に到着するまでの時間は全国平均で8分30秒です。しかし人間の脳は心肺停止後3~4分で大きなダメージを受けるとされ、この間にちゅうちょせずに心肺蘇生を行うことが重要です。

生徒たちは「胸骨圧迫では心臓を5センチくらい押す」「強く、速く、絶え間なく押す」などアドバイスを受けながら、勇気をもって救急救命の実習に取り組んでいました。