視覚に障がいがある人の地域での暮らしをサポートしようと今年4月、宇都宮市内に視覚障がい者に特化したグループホームが完成しました。

宇都宮市石井町に完成したのは目が見えない、見えにくい人などに働く場所の提供や日常生活を送る訓練を行っている宇都宮市竹下町の社会福祉法人とちぎライトセンターが運営するグループホームはぴえふです。20日は施設のお披露目と開所式が行われました。

開所式には建設に携わった企業や関係者など合わせて約20人が参加しました。施設の建設にあたっては自己資金や補助金のほかに去年10月中旬から11月末までクラウドファンディングを行い、約1カ月の期間で500万円の目標金額を上回る650万円の寄付が集まりました。

施設は定員7人の木造平屋建てでそれぞれが個室を使用し現在は5人が共同生活を行っています。

災害時には避難しやすいよう間取りはシンプルで通路にはものを置かないように配慮、夜は当直の職員も在中しています。

また、視覚障がい者から夜間にトイレに行くのが大変という意見があり各部屋に個別のトイレを設置しました。

利用者たちは親や近くで支えてくれる人がいなくなった後も地域の中で安心して暮らしていくための生活の拠点に満足している様子でした。