ここのところ続いているバイエルン・ミュンヘンとレヴァンドフスキによる騒動。ただまもなく34歳を迎えるポーランド代表主将の気持ちは1つだ。「バイエルンでの時間は終わりに近づいている」

 この問題についてローター・マテウス氏は、自身の経験に基づき世界的サッカー選手としての立場から指摘する。「特別扱いが当然であるはずという、レヴィのことは理解できるよ。彼は2度に渡り世界最優秀選手へと輝き、そして300得点を優に超える得点をバイエルンに挙げてきたんだ」

 一方でレヴァンドフスキ側は、自身の後継としてクラブ側が、ボルシア・ドルトムントからエルリング・ハーランドの獲得を検討していたことに苛立ちを募らせたようだが、クラブの観点からするならば34歳を迎える選手に対して論理的な対応ともいえる。そしてレヴァンドフスキには2024年までの2年契約が提示された。

 「バイエルンはハーランド獲得のため、ただ情報を集めるだけでなく実際に獲得を目指していた。」との考えをkickerに対して語ったマテウス氏は、「レヴィは率直に話してくれる人がいなくて寂しかったのでは」と説明。「代理人のザハヴィ氏の手腕もあるだろうが、レヴィの落胆も理解できるもの」と言葉を続ける。

 そしてこの騒動における結末は、もはや1つのシナリオしかなく「道を分かつことだ。こうなった以上、もはやうまくいくはずもない。多くの選手がバイエルンの雰囲気への変化を感じ、以前のような良さがないことに気づいている」と強調。レヴァンドフスキのみならず、セルゲ・ニャブリの退団にも備えるべきとみている。

 「もしもバイエルンとしてロベルト・レヴァンドフスキ、そしてセルゲ・ニャブリ(26)の両選手を失うことになるのであれば、その時は代わり(34)にロメル・ルカク(29:チェルシー)とサディオ・マネ(30)をもし獲得できるようなチャンスがあれば、そうするのではないか。それならば世界とも戦えるし、2人のビッグネームを加えることになる」