※この記事は2021年11月05日にBLOGOSで公開されたものです

全体の1割を下回る女性議員の比率

10月31日に投開票が行われた衆議院選挙では465人が当選した。このうち女性候補者は45人と前回(2017年)から2人減らし全体の9.7%となった。

各党ごとに分析する。

まず、女性の候補者を最も擁立したのは共産党で46人だ。立憲民主党の44人が続き、自民党は33人となった。

このうち当選したのは自民党が最も多く、20人となった。

一方、この当選者数を候補者数で割った「女性候補の当選率」では、公明党が100%。候補者4人と数は多くないが、立候補した女性候補者全員が当選した。共産党は46人と最も女性候補者を擁立したが当選は2人と約4%にとどまった。

女性国会議員の比率は世界165位

約1割という衆議院の女性議員比率は世界でも低水準だ。IPU(列国議会同盟)のまとめによると、2021年10月時点で国会(二院制の場合は下院に相当する議会)の女性議員比率のトップ3は1位ルワンダ(61.3%)、2位キューバ(53.4%)、3位ニカラグア(50.6%)と半数またはそれ以上を女性議員が占める。

日本は165位(9.9%)となっており、近隣のアジア諸国である87位中国(24.9%)、121位韓国(19.0%)、129位北朝鮮(17.6%)と比べても低い。