昨年10月30日(現地時間)、イタリア・ローマで開かれた主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)で立ち話をする文大統領(左)とバイデン氏=(聯合ニュース)

写真拡大

【ソウル聯合ニュース】バイデン米大統領の来韓に合わせて推進されていた文在寅(ムン・ジェイン)前大統領との面会が見送られる見通しであることが分かった。米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は18日(現地時間)の記者会見で、「文前大統領と予定されている面会は現在のところない」と明らかにした。

 これに関連し、文氏側の関係者は19日、「面会は当初、ホワイトハウスからの提案によって推進された。ホワイトハウスがスケジュールに含まないと最終決定したのであれば、それに付け加える言葉はない」と述べた。

 また、「計画がない」ということが現時点でのホワイトハウスの公式の立場だとして、面会の実現に否定的な見方を示した。一方、「まだ確定的な通知はなく、今も連絡を待っているところだ」とも述べた。

 文氏の最側近とされる最大野党「共に民主党」の尹建永(ユン・ゴニョン)国会議員もこの日、MBCラジオに出演し「米国側が正確に答えるべき事案だ」としながら「ホワイトハウスが計画がないと述べたのは事実だ」と明らかにした。

 これに先立ち、文氏の退任前の先月28日、当時の青瓦台(大統領府)の関係者はホワイトハウスの要請により文氏とバイデン氏の面会が推進されているとして「在任中の互いの信頼と尊敬から会合の日程を協議していると承知している」と述べていた。