キッチンのゴミ箱はあえてのフタなし。賃貸暮らしがたどり着いた結論
「キッチンのゴミ箱がすぐいっぱいになってしまう…」なんてことはありませんか? これからの時季は、においも気になってきますよね。「ゴミ箱を変えたら、ゴミ捨ての手間やにおい問題が解決してストレスフリーになりました」と話すのは、ライフオーガナイザーの高田舞子さん。ここでは、高田さんが見つけた便利なゴミ箱とそのメリットについて教えてもらいました。
大容量で分別も可能。インテリアになじむおしゃれなゴミ箱
賃貸住宅でもマイホームでも、一戸建てでもマンションでも、よく使うキッチンのゴミ箱選びは重要ですよね。わが家は引っ越しを機に、ゴミ箱を新しくすることにしました。
●以前のマンションでのゴミ箱事情
これまで住んでいた家で使っていたのは、3段ボックスのゴミ箱。燃えるゴミ、プラゴミ、ビン・カンと分別でき、ゴミ箱の上にレシピ本やゴミ袋などを収めることもできて使い勝手は悪くありませんでした。ただ、各々の容量が20リットルしかなかったため、回収が週に一度のプラスチックゴミはもちろん、週に二度回収の燃えるゴミも収まりきらないことがよくありました。
マンションで勝手口もないため、溢れたゴミはベランダに外用のゴミ箱を置いて一時保管するしかありません。ベランダには、45リットルサイズのゴミ箱を、プラ用と燃えるゴミ用の2つ設置していました。
しかし、マンションの間取りはたいていの場合、玄関とベランダが真反対に位置していますよね。ゴミ捨ての日にはベランダから大きなゴミ袋を取り出して、リビング〜廊下〜玄関と必ず室内を通らなくてはなりません。
わが家は問題ありませんでしたが、立地条件によっては虫や猫やカラスなどの被害に遭う可能性もあります。ゴミ箱が倒されていたり、袋が破れてしまっていたり、炎天下で異臭を発散させていたり…そんなゴミ袋を室内に運ぶのに抵抗がある人も多いのではないかと思います。
●キッチンゴミ箱の王道、KEYUCAと無印良品
引っ越し後の新居はベランダが狭く、外用ゴミ箱を置くことができません。そもそも、ゴミの日ごとにベランダ〜リビング〜玄関と運ぶのも、面倒でもう御免です。
そのため、新しいゴミ箱探しはかなり重要な問題でした。選択肢には、使っている人も多い人気のKEYUCAと無印良品のものがあがってきました。そこで、両ブランドの特徴を比較してみることに。
【KEYUCA】
容量が45リットルまで ペダル式。メリットは手がふさがっていても捨てられること。デメリットはペダルを踏むというアクションが必要なこと キャスターつきで移動や掃除も楽 フタが両開きタイプは上部空間の節約が可能【無印良品】
容量が30リットルまで キャスターをつければ移動や掃除も楽 使い勝手によってフタを左開きか右開きを選べる 廃番が少なく、将来同じものを購入できる安心感がある【共通するメリットデメリット】
袋のかけ方で分別も可能 サイズからしてプラゴミ用・燃えるゴミ用と、最低2つ必要 2つを収める空間が必要両者ともメリットはたくさんあったのですが、現実的に考えると、賃貸マンションのキッチンにゴミ箱を2つ並べるのは厳しい。このデメリットはわが家にとって大きく、購入の決断はできませんでした。
発見!ヤマト工芸の木製ゴミ箱
そんなときに発見したのが、ヤマト工芸のオープンタイプのゴミ箱。サイズはいくつかありましたが、「45リットルのゴミ袋が入る」というのが最優先だった私は、60リットルサイズを選びました。
ヤマト工芸のゴミ箱は、45リットル入るうえに1個で分別も可能、オープンタイプなのでゴミ捨てのアクションも最小限ですみます。しかもインテリアを邪魔しないデザインで、メリットだらけ。
気になったのは、60リットルだとサイズが大きすぎないかということと、密閉性がないのでにおいが気にならないかということ。引っ越し前にキッチン全体の空間シミュレーションをしたところ、サイズ面は合格。
でも、においは大きな問題です。プラゴミは、1週間そこにためておくわけですから、衛生面も気になります。とはいえ、食品トレーはしっかり洗ってから捨てればいいですし、竹炭アイテムやスプレーなどの消臭対策もいくらでもありそう。これまでのように、ベランダに放置することと比べたら、よっぽど衛生的では? と結論づけました。
●インテリアになじんで、においも気にならない
キッチンの入口すぐをゴミ箱の定位置に。サイズは幅51.5×奥行24.0×高さ60.5cmありますが、特別目立つわけではなく、ほかの収納にしっかりなじんでいます。心配していたにおいも、まったく気になりません。
フタをあけ閉めしなくていいため、子どももお菓子の包装をヒョイと捨てていますし、各部屋のゴミ回収時も超ラクちん。アクション不要のゴミ捨てに家族全員ストレスフリー。
●分別やゴミ袋のセットも簡単!
ゴミ袋の着脱は、上部の木枠を外して行います。スリットにゴミ袋を差し込めるので、ゴミ箱内で分別が可能。深さがあるため、レジ袋などを使用するのは難しいかもしれません。
ちなみに、ゴミ袋は隣のラックからすぐ取り出せるように収納しています。45リットルサイズは収納棚のバーに直接かけ、そのほかのサイズは下部にあるプラスチックケースに。
京都市の行政指定ゴミ袋を使っています。取り出しやすいように、つっぱり棒を使用。マスキングテープをはって、サイズもひと目でわかるようにしています。
ヤマト工芸のゴミ箱を使ってみたところ、とにかく大満足。45リットルのゴミ袋がセットできて分別もできるうえに、インテリアにもなじむ。密閉性がないからイヤなにおいがこもらず、逆に衛生的です。ゴミ捨てがワンアクションでできるのも、とても便利でお気に入り。
夏場にはこまめにゴミ捨てをするなど、より注意を払おうと思っていますが、案外オープンタイプのゴミ箱も便利でおすすめですよ。