見た目よりも「幅」で選ぶ収納ボックス。3種類を組み合わせてすっきり、気持ちいい
ものが多く、出し入れの頻度も高いキッチン。使いやすくてぴったりフィットする収納づくりが必須です。今回は、シンク下やコンロ下など大きな収納スペースで使うボックスの選び方を、ライフオーガナイザーの大塚彬子(あこ)さんに教えてもらいました。
すき間ない収納をつくるには、幅3種類のボックスを使いわける
大塚さんはライフオーガナイザーほか一級建築士、インテリアコーディネーターの資格も持っています。自宅マンションをリノベーションした際、とくにキッチンは収納力にかなりこだわったそう。
「システムキッチンは、たいていコンロ下とシンク下に深くて広い収納スペースがありますよね。注文住宅やリフォームでもしない限りシンデレラフィットはなかなかなさそうですが、無印良品とニトリのボックスがあればある程度かないます!」
大塚さんによると、組み合わせるのは無印良品とニトリの幅10cm、14.5cm、15cmの収納ボックスがおすすめだそう。
「無印良品はポリプロピレンファイルボックス・スタンダードタイプ(幅10cm)とワイド(幅15cm)。ニトリはA4ファイルケース Nオール ワイド(幅14.5cm)です」
無印良品のワイドとニトリのワイドはわずか0.5cmの差。
「でも、この0.5cmがとても大事なんです。ニトリのケースではギリギリ入らないお鍋があったとしても、無印良品のボックスには入るということになります。またスペースいっぱいに並べるときも、幅がちょうど合うように組み合わせることができますよ。このおかげでわが家でも収納スペースを無駄なく使いきれています」
●引き出しの中はメーカーや形がふぞろいでも問題なし!
無印良品とニトリのボックスは、サイズのほかデザインも色も当然ながら異なります。
「無印良品はグレーがかったホワイトですが、ニトリは真っ白。本来なら同じシリーズのボックスを並べてすっきり見せたいところですが、私は見た目の美しさより収納スペースの確保を優先しました」
引き出しの中で、しかもものを入れてしまえば、ファイルボックスがミックスされていてもほとんど気になりません。
「外から見える場所でボックスを並べるなら、やっぱり同じメーカー、サイズ、カラーでそろえるのが断然おすすめです。とくにサイズは、0.5cmといえど並べてみると差が気になってしまうと思います。私もパントリーの収納では同じボックスを並べて統一感が出るようにしました」
●使いにくい収納パーツは外してしまうのもアリ
大塚さんからは、キッチン収納づくりについてもうひとつアドバイスが。
「キッチンのシンク下、コンロ下にはシステムキッチン標準の収納パーツが設置されていることも多いですよね。マンションリフォームや整理収納のお客様からは、パーツがズレてしまったり、パーツがあることでほかのものがとり出しにくくなったりというお悩みをよく聞きます」と大塚さん。
「うまく使いこなせていないなら、思いきって外してしまうのも手。いったんリセットし、ボックスを並べて仕きりをつくるほうがすっきりするかもしれません」
キッチン収納についてストレスを感じている人は、大塚さんのアドバイスをぜひ参考にしてみてくださいね。