(株)ミレニアム〈TDB企業コード:987959371、旧商号:(株)トライアンフコーポレーション、資本金1000万円、登記面=東京都新宿区西新宿1-20-3、代表小島志緒理氏〉は、1月11日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同月18日に再生手続き開始決定を受けていたが、4月11日に再生手続き廃止決定を受けた。今後は破産手続きへ移行する見込み。
 
 保全管理人は内藤滋弁護士(東京都中央区築地2-3-4、内藤滋法律事務所、電話03-6228-4375)が選任された。

 当社は、1998年(平成10年)4月創業、翌99年(平成11年)10月に法人改組。持ち株会社として、レンタカー事業の(株)トラベルレンタカーなどグループ企業を統括していた。レンタカー事業はトラベルレンタカーが95年より始めたもので、那覇空港店、宮古島空港店、新石垣空港店、新千歳空港店においてレンタカー事業を展開。訪日外国人の増加もあって業績は堅調に推移し、2019年9月期には年収入高約3億3500万円を計上していた。

 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、観光客は大幅に減少し、厳しい経営状況となっていた。2020年秋、Go Toトラベルキャンペーンにより需要は一時的に回復したものの、再度の緊急事態宣言などで再び業績は悪化。以降、私的整理手続きによる事業再生を図ったものの奏功せず、グループ2社と共に民事再生法の適用を申請していた。
こうしたなか、スポンサー支援のもと、再生手続きを行っていたが、当社についてはグループ会社2社の持ち株会社で事業会社ではなく、4月8日付でスポンサーとの支援に関する基本合意書が解除されたことに加え、新たなスポンサー就任の見込みもないことから、今回の措置となった。

 負債は債権者約18名に対し約15億円で、大半がグループ会社への保証債務である。

 なお、同時に民事再生手続きを行っていた(株)トラベルレンタカー(TDB企業コード:900288248、沖縄県豊見城市)、(株)松宮オートサービス(TDB企業コード:900099652、沖縄県豊見城市)については、引き続きスポンサーであるレンタカー大手の(株)D&Dホールディングス(TDB企業コード:735014036、東京都中央区)の支援のもとで再建を図っており、事業を継続している。