これと関連し、HYBEのCOOキム・テホは「『THE CITY』プロジェクトはHYBEが新しく作ったプロジェクトで挑戦であり、そしてそれが実を結んだ結果だった。『THE CITY』の始まりは2019年10月、蚕室(チャムシル)メインスタジアムで開かれたファイナルコンサートがテストだった。当時、公演会場だった蚕室メインスタジアムで、オンラインでグッズを購入したファンが、長時間待つことなしに注文した商品を受け取れるシステムを導入した。今回も会場ですぐに商品を受け取ることができるようにした」と「THE CITY」について紹介した。

「実際、たくさんの観光客が訪れるラスベガスにはインフラが整っている」と言ったキム・テホは「多くの人が『THE CITY』をスムーズに進行したと思うだろうが、世界的に有名なエンターテインメントはラスベガスに常に存在していた。なので完成度の面で難易度が高かった。従来の韓国でのネットワークが通じなくて、アメリカで新しいものをセッティングしなければならない状況だったので、MGMとのコラボはさらに意味があった。『エンターテインメントの最高峰』のラスベガスで『THE CITY』を始めたことそのものが大きなチャレンジだった」と伝えた。

また、キム・テホは「当然、ソウルでも『THE CITY』プロジェクトがしたいという意見があったが、有観客公演を行った3月にはソーシャルディスタンスを確保するようにという政策の指示により、いかなるイベントもできない状況だった。昨年11月、ロサンゼルスのSoFiスタジアムでの公演も、当時アメリカでオミクロン株が拡大しており、新型コロナウイルスの状況を考慮すると『THE CITY』を行うことが出来なかった。今からでも開催することが出来て光栄に思う」とし、ラスベガスで初めて「THE CITY」を開催する事になった背景について話した。

キム・テホは「THE CITY」プロジェクトに期待する効果について「アイコニックなモーメントを作ることが重要だと思う」とし、「『THE CITY』が長い間伝説として取り上げられるのが僕たちの目標だ。結果ではなく、これからが始まりだと思う。ラスベガスで行ったら、改善すべき部分と顧客の経験をどのようにグレードアップしなければならないかが分かった。ノウハウと経験をもとに、新型コロナウイルスの状況が安定した後、もう少しアイコニックなモーメントを準備する」と伝えた。

HYBEはこれから「THE CITY」のビジネスモデルを利用し、ITHAKAを含め、韓国と日本などすべてのHYBE所属のアーティストに適用するため努力しているという。キム・テホは「アーティストツアーの特性に合わせてコンテンツや規模は変わると思う」としながらも「『THE CITY』の概念は、持続的に発展させていく予定だ。このプロジェクトが完全に定着すれば、アーティストがツアー中、ハブ地域で規模や市場の状況、アーティストの影響力などを考慮して、ビジネスモデルを様々なレベルで進めることができると思う」とBTSを超え、HYBE所属アーティストの「THE CITY」プロジェクトを予告した。

そして彼はこのプロジェクトを支援したラスベガスにも感謝を伝えた。彼は「『THE CITY』は該当都市との協力が重要だ。ラスベガス観光庁がたくさんサポートしてくれた。これがBTSの善良な影響力ではないかと思う。『THE CITY』プロジェクトの経験をもとに、都市とのコラボし、ファンだけでなく、現地住民まで楽しめる本当のお祭りにしたいと願っている。次のプロジェクトをどこで進めるか、アーティストが誰になるのかは決まっていない。しかし、今回のラスベガスプロジェクトの経験が韓国とアジア地域でも続いていくと思う」と伝えた。

BTSの「THE CITY」の経済的な成功については「現在も進行中だ。今のところ、お話できることは、当初期待していたビジネスの収益、売上の面で予想していたものとほぼ同じ結果が出ている」と話した。

現在、米ラスベガスは別名「BTS CITY」になった。都市のあちこちが紫色に染まり、公演の前日である7日にはBTSのコンサート開催を記念して、ビルの照明とネオンサインを紫色に変えた。また、「BORAHEGAS」という言葉で「BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE - LAS VEGAS」の開催を祝った。

しかし、HYBEの計画について一部では懸念の声もあった。世界中で愛されているBTSだからこそ、「THE CITY」プロジェクトの開催が可能だということだ。HYBEもこの意見に同意したが、HYBEのCCOイ・ジンヒョンは「BTSというスーパーIPが動いてこそ規模が大きくなると思うが、アーティストの規模と影響力によって適切に対応できるのがHYBEの突き詰める目的だ」と伝えた。

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