福田富一知事は8日、栃木県の新年度の当初予算案を発表しました。

新型コロナウイルス対策や今年秋に国体と全国障害者スポーツ大会を控え2年連続で1兆円を超えています。

福田知事が発表した栃木県の新年度当初予算案は総額で1兆86億円、今年度に比べて68億円、率にすると0.7%減少しました。

一般会計の当初予算案が減少したのは4年ぶりですが、新型コロナ対策や国体開催に向けた費用により過去最高だった今年度に続き2年連続で1兆円を超えています。

県の収入にあたる「歳入」は、企業業績の回復により、県税は7.6%増の2,560億円を見込んでいて地方譲与税も合わせて318億円程度増加する見通しです。

一方で国からの地方交付税と臨時財政対策債が290億円減少することに加え、医療福祉関係の費用の増加などにより引き続き財源不足が生じることから貯金にあたる財政調整基金と県債管理基金から94億円を繰り入れます。

新年度予算案は新型コロナの克服とポストコロナへの対応、それに国民体育大会と全国障害者スポーツ大会の開催と継承などを柱として編成されています。

このうち新型コロナ対応には医療提供体制の確保や県内事業者への支援のほか生活困窮者への支援など合わせて1898億円をあてます。