栃木県の「開化予算」 医療提供強化に観光回復 注目事業は・・・
栃木県新年度当初予算案は、続くコロナ対策に国体と全国障害者スポーツ大会の開催という大きなイベントが控える2022年度。注目の事業などについて詳しく見ていきます。
まずは新型コロナウイルス対策です。
全体で1898億円を充て、臨時医療施設の整備などを含む医療提供体制の確保や検査体制の充実に375億円、ワクチン接種体制の整備など感染拡大防止対策に50億円を盛り込みます。
また、中小企業への融資や観光需要回復に向けた県内旅行料金の割引といった県内事業者への支援に1467億円を充てています。
また、今年10月に栃木県で開催する国体と全国障害者スポーツ大会については式典の運営や、天皇皇后両陛下の行幸啓への対応など開催事業費として55億円余りを計上。
併せて、担当局に「行幸啓課」を新たに設置し、組織の強化を図ります。
さらに、競技会場となる市や町に対する運営費としておよそ23億円、会場周辺で利用できるデジタルクーポンの発行やデジタルスタンプラリーの実施に合わせて3100万円を新たに盛り込み大会を通じた魅力発信に取り組みます。
このほか、デジタルトランスフォーメーション・DX推進の取り組みとして県の文化資源をデジタル化して保存するアーカイブの製作と活用に7200万円、脱炭素化に向け、中小企業を対象にした融資に9億円余りを組み入れました。