冬の奥日光 スノーシューで大自然を満喫
白銀の世界が広がる奥日光では、この時期ならではのアウトドア体験が人気を集めています。
雪の上を歩くための西洋かんじきを履いて、冬の絶景を楽しむスノーシューです。
「スキーやスノーボードは技術が必要ですが、このスノーシューなら誰でも簡単に雪山を楽しむとができます」 そう話すのは奥日光の自然に詳しいネイチャーガイドの安倍輝行さん。
今回、スノーシューを履いて男体山(標高2486m)を望める湯ノ湖周辺などを案内してもらいました。
歩き方のポイントは装着したスノーシューを踏まないように、つま先を少し外側に向けること。特別な講習はありません。
靴のみだったら膝のあたりまで埋まってしまうようなフカフカな新雪の上を軽快に思い思いのペースで歩いていきます。
湯元地区では冬の誘客を目的に20年前にスノーシューのコースが設けられました。
現在3つのコース(3~4キロ)があり、初心者でも安全に楽しむことができます。
夏や秋とは違い真っ白に染まった山々、動物の足跡、鳥のさえずりなど五感で大自然を感じることができるのが醍醐味です。
安倍さん:「奥日光というと夏から秋というイメージを持っている人も多いが、日本らしい四季を感じられる場所。冬も奥日光の魅力のひとつです」
そして、フカフカの雪の上に背中から倒れ込みます。雪とたわむれて童心にかえる。悩みも吹き飛んでしまうほどです。
雪の中での休憩タイム。この日、安倍さんが用意していたのは紙コップとスプーン、それに牛乳に入れる粉末調味料や練乳など。これで新雪を使った“天然のかき氷”を振る舞ってくれました。
わたあめのようなフワフワな食感はここでしか味わえないぜいたくな“かき氷”。リュックに食べ物を詰め込んでいくことでスノーシューの楽しみ方が何倍にも広がります。
多くの人に気軽に体験してもらおうと、スノーシューのほか、ウェアや靴など一式をレンタルしています。
安倍さん:「スノーシューの魅力は自分の足跡を刻むことができるということ。誰もいないフィールドでも自分で道を選びながら進むことができる。そういったところから自然との一体感を感じられるのではないかと思う」
冬の奥日光の魅力を感じてもらうため、2月26日と27日にスノーシューやクロスカントリースキーの体験のほか、アウトドアサウナなどを楽しむイベント「アウトドアデイズin日光」(受付:日光湯元ビジターセンター)の開催を予定しています。