国の天然記念物「ツシマヤマネコ」飼育開始 那須どうぶつ王国
国の天然記念物で絶滅危惧種の野生のネコ、ツシマヤマネコが7日、那須町の那須どうぶつ王国にやってきました。
栃木県内の施設では初めての飼育になるということです。
名古屋市にある東山動植物園から那須どうぶつ王国にやってきたのはツシマヤマネコのオスの「さご」です。
展示エリアのバックヤードに運び込まれると輸送用のケージからすぐに出てきてきました。
「さご」は生後10ヵ月で体長はおよそ50センチ、人間でいうと高校生ぐらいになります。
到着直後でも「落ち着いている様子」を見せているということです。
ツシマヤマネコは長崎県の対馬だけに分布する野生のネコですが交通事故や生息地の減少などで絶滅の危機にひんしていて現在の生息数は90から100頭程度とされています。
こうした状況から環境省と全国の動物園などが協力して飼育し繁殖させる計画を進めていて、去年12月末現在、国内10施設で30頭が飼育されています。
さごは当面の間、バックヤードで飼育し、状態を見て「保全の森」という展示エリアで一般公開する予定です。