新型コロナウイルスの新規感染者が連日1000人近い日が続く中、福田富一知事は4日に会見を開き、積極的疫学調査の対象や症状のない濃厚接触者の検査を不要とするなど1月からの対応について改めて説明したうえで県民に感染防止の徹底を呼びかけました。

県内では10万人当たりの新規感染者数が2日、過去最多の253.12人となったほか、病床使用率が3日現在で40%を超え、2月中旬にもレベル3の基準である50%を超える可能性があります。

この状況を受け、県は2月から3月にかけて臨時の医療施設や宿泊施設で病床を増設する準備を進めていることを明らかにしました。

一方、県では1月から積極的疫学調査の対象となる範囲を陽性者とその家族のほか、クラスターの発生が不安視される職場や学校などに絞って行っていますが、これに伴って職場で陽性者が発生した場合に事業所側が迅速に保健所などへ報告ができるよう対応の仕方やチェックリストを県のホームページで公開しました。

7日からは学校や事業所の担当者専用の相談窓口を設けます。

このほか前倒しで進めているワクチンの追加接種について県によりますと、1月末までの県内の接種予約率は43%ですが、モデルナ社ワクチンを使用する接種会場では予約枠に空きが発生しているということです。

県全体へのワクチン配送量はファイザー社製よりもモデルナ社製のほうが多く、今後ファイザーを希望すると接種時期が遅れる可能性があることから福田知事はワクチンの種類に限らず接種を検討するよう呼びかけました。