車両の方向幕が盗難 野岩鉄道
野岩鉄道の会津鬼怒川線などを走る電車の行き先を示す「方向幕」が何者かに盗まれていたことが分かり野岩鉄道は警察に被害届を出しました。
方向幕は2両編成の電車についている全てが盗まれたということです。
被害にあったのは野岩鉄道が所有する6050系と呼ばれる2両編成の電車で1日、午前5時15分ごろ会津高原尾瀬口駅の構内に停車していた電車を出庫点検しようとした運転士が盗まれているのに気づきました。
盗まれたのは電車の前面についている行先表示器と列車種別表示器、側面についている行先表示器、さらに車内にある行先表示器の10カ所で2両編成の車両についているすべての表示器が盗まれました。
表示器は行先などが書かれた幕を回転させて表示するもので幕のみが盗まれたもの、表示器ごと盗まれたものがあるということです。
前の日の午後9時15分に会津高原尾瀬口駅に到着した際には異常はなかったということで、野岩鉄道は2日警察に被害届を出しました。
被害にあったのは野岩鉄道が所有する3編成のうち61103と呼ばれるもので、1988年に製造され会津鬼怒川線のほか東武鉄道や会津鉄道を走っています。
6050系は老朽化が進んで廃車になる車両も出ていて徐々に希少価値が出てきている中で悪質な盗難事件が発生したことになり、野岩鉄道は「表示器は安全運行や客への案内に欠かせないもので利用・支援いただいている皆様の期待を裏切る行為。警察・関係各社と連携の上、再発防止に努めたいと思います」とコメントしています。
写真提供:野岩鉄道