新型コロナの感染拡大 保育所・幼稚園で休園相次ぐ
新型コロナウイルスの感染が急拡大している影響で保育所、認定こども園、幼稚園の休園が相次いでいます。
子どもたちへの感染拡大防止、保護者のための保育体制の維持など施設は対応に追われています。
栃木県こども政策課によりますと県が把握している先月28日までの1カ月間では延べ数で保育所、認定こども園などの保育施設で74、幼稚園で18の合わせて92の施設で一時的に休園しました。
このうち宇都宮市が53施設と最も多くなっていますが日光市、真岡市など10の自治体では1件も報告されていません。
しかし感染の急拡大で施設は対応に追われています。
県こども政策課によりますと保育所は国の方針で保護者の働く環境を守るため子どもを預ける態勢を維持することとなっていて、休園するかどうかは市や町、施設の状況を見て個々に判断してもらっているということです。
関係者は「保護者にとっては「頼みの綱」だが園児への感染を心配する親も多い。保育士にとっても感染したら園児を受け入れられなくなるため対応が難しい」と話します。
保育施設だけに限ってみますと宇都宮市では1月31日までの1カ月間で市内にある156のうちのべ53園が一時休園しました。
去年4月から12月までが27園だったことからオミクロン株の感染力の大きさを象徴する数字と言えます。
宇都宮市保育課は「園児や保育士が発症する2日前まで園に来ていた場合は2~3日休園するよう指導しているが働く保護者の家庭環境も考えてできるだけ園を開けるよう施設にはお願いしている。感染防止対策との両立が非常に難しい」と話しています。