1月中旬、JR小山駅構内にあった立ち食いそば店が惜しまれつつ、およそ70年の歴史に幕を閉じました。

このほど、駅で親しまれた味をどこでも楽しんでもらおうと移動販売ができるキッチンカーが登場しました。

午前11時のオープン前からずらりと並んだ長い列。

JR小山駅で多くの人に愛された立ち食いそば店「きそば」の味を求める人たちです。

列の先にあるのは緑とオレンジ、まるで宇都宮線の電車をほうふつとさせるデザインのキッチンカー。

マーケティング事業などを手掛ける小山市のオフィスヨシダグループがきそばの味をどこでも食べられるようにと企画しました。

このキッチンカーはもともと小山市で行われるイベントでデビューする予定でしたが新型コロナウイルスの影響で中止。

急きょ、きそばの麺やつゆを製造する栃木市の中沢製麺の協力の下、直売所の敷地内で旗揚げすることになりました。

ラインナップは駅の時と同じようにそば・うどん、それに天ぷら・コロッケなどのトッピングを取りそろえました。

おなじみのどんぶりのほか、テイクアウトの容器も用意し、キッチンカーならではのスタイルで名店の味が楽しめます。

食券代わりの整理券は切符がモチーフ。味覚だけでなく視覚でも楽しめる工夫をしてキッチンカー「きそば号」の「一番列車」がスタートしました。

きそばのキッチンカーは2月は小山市内などで営業するということです。