マッサージチェアでくつろぎ、休憩スペースで楽しくおしゃべりできるコンビニ誕生!? コンビニエンスストア大手のローソン<2651>は1日、兵庫県淡路市にシニアにやさしい新型店舗をオープンした。中部地区で6月30日に1店舗オープンしたのに引き続き、近畿地区では初めて。

 今回オープンしたローソン東浦町浦店は、マッサージチェアや休憩スペースのほか、約20種類の野菜の販売や、液晶テレビでDVDデモテープを放映するなど、健康と楽しさを考えた店舗になっている。昨年来実験が行われている山形県内の店舗にも休憩スペースがあり、同社広報部の中村新さんによると、お年寄りが買った商品を食べながら休憩したり、店で出会った近所の人と話をしたりしている姿が見られるという。

 また、60歳以上の会員を対象に商品の配達を行う“ご用聞き”のサービスや、店舗の通路幅拡大、大型の価格カード採用など、シニアが安心して買い物ができる工夫を凝らしている。同社は、同形態の店舗を7月中に北海道、中四国、東北地区、8月に九州地区、今年秋ごろに関東地区でオープンする予定だ。

 同社は客層の拡大を目的に、健康志向の強い商品を取りそろえた「ナチュラルローソン」や、100円の商品を多く集めた「ローソンストア100」を展開。シニアにやさしい店舗は、20、30代の若者よりもお年寄りの比率が高い地方を考慮して開発された。【了】