冬に多発する「キッチンの排水口の詰まり」を自力で解決する方法
調理中や食器洗い中に、なんとなく水が流れにくいと感じることはないでしょうか。もしかしたら排水口詰まりの一歩手前の状態かもしれません。油が冷えて固まりやすい冬は排水口トラブルも多発。水があふれたり逆流するほどではないけれど、なんだか流れにくい…と感じたときに試してほしい方法をご紹介します。
排水口が詰まったかも？と思ったら試してほしい方法
キッチンでフライパンを洗っているときに排水口に吸い込まれていく水の流れが悪く、シンクに水が溜まることがあると気づきました。
水の量に比べて排水口の先の処理が追いついていない感じです。
日頃、食材の切れ端などはもちろん流していないし、揚げ物の油はきちんと処理しているのに…と思ったのですが、調べてみたところ、普段の料理でフライパンに残った程度の油でも排水管にくっつくと冷えて固まり、そこに洗剤カスなどがついて詰まるのだとか。
翌月には業者による排水口の高圧洗浄が予定されていたものの、まだ日にちもあったので、自分でできることを試してみることに。
●お湯やパイプクリーナーで詰まりは改善する？
まず試してみたことはこちらです。
・大量のお湯（60℃程度）を一気に流す
→冷えて固まった油を取るには大量のお湯を流すと効果的。排水口を一時的に塞いだ上で大量のお湯をシンクに張り、一気に流しました。ゴゴゴゴ…ゴボゴボ…という音で効いている！ と思いきや、その後洗い物をしているときにまた詰まりを感じました。
・市販の排水口掃除用のパイプクリーナー（ジェルタイプ）を流し込んで放置
→以前浴室の排水口の髪の毛詰まりでは効果があったのですが、キッチンの油詰まりは改善しませんでした。
●気になっていた「ピーピースルー」を投入！
そうなると、Amazonのレビューで高評価を得ていたこちらに登場してもらうしかありません。さっそく購入し、試してみました。
「パイプ洗浄剤 ピーピースルー」。業者が使う業務用洗剤ということで期待が高まります。価格は1400円程度、容量も多め（600g、約4回分）で良心的。
中身は粉末状で、舞い上がりやすいので吸い込まないようにご注意を。
使い方は以下のとおりです。
（1） 150g（容器の1/4程度）の薬剤を、飛び散らないように注意しながら排水口のまわりにまきます。
（2） 薬剤の外側に沿って、40℃〜50℃程度の温水（500〜600ml、コップ3〜4杯分）を静かに注ぎ、薬剤を排水管の中に流し入れます。
（3） そのまま30分〜1時間、あるいは一晩放置した後、多量（バケツ1〜2杯くらい）の水で押し流します。
結果からいうと、ピーピースルーである程度の詰まりは改善し、日常使いには問題ない程度になったのですが、「あともう少しで完璧」という仕上がりです。以前のような、水が流す端から消えていくようなスルーっとした排水口を取り戻したいところ。
●排水口掃除の仕上げはワイヤーブラシで完璧！
そこでとうとう、専用のグッズを使って物理的に掃除することに。
Amazonで見つけたのが写真右の「コジット 排水管5連ですっきりパイプ職人」。3mのロングタイプのワイヤー、固さの違う2種類のブラシによる5連ブラシで排水管汚れをすっきり掃除できます。わが家のキッチンは臭いが上がってこないS字タイプの排水管なので、長くてしなるワイヤータイプのブラシがぴったりです。
100円ショップでも「ロングワイヤー排水管ブラシ」を見つけましたが、大きさと頼もしさから、まず前者を使うことに。
排水口からブラシを送り込み、また引き戻すという掃除を何往復かしたところ、写真はお見せできませんが、黒くてベタベタしたカビとも油ともいえないなにかが取れ、その瞬間からスースーと水が流れる完璧な排水口を取り戻しました。
おそらく大半の油汚れはピーピースルーがゆるめて流し、なおしがみついた頑固な汚れをスクリューブラシが突き流し、絡め取ったのだと思います。
排水口の詰まりを感じたら、ぜひ試してみてください。
作業は換気しながら、パッケージに記載された方法で正しく行ってください。
薬剤が手指についたり吸い込まないよう、手袋やマスク、ゴーグルで保護してください。
記事で紹介した方法で詰まりが改善しない場合は業者にご相談ください
